某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

魔王

2012-07-16 | 読書メモ


「魔王」
 伊坂幸太郎

「世論」とか「民意」とか
最近もよく聞きますな
政治や国会などで話されるその言葉は
曖昧で
いい加減で
遠くにあって
私の周りでは聞かないのに
えっ?みんなそうなの?ってね
何が本当か分からない
怖いような
大きな流れ
「ブーム」とか「流行」とか「人気」とか
そういったものも
一種の流れ
そう思うと
日本っていつも何かが流れているような気がしてくる
津波とか土石流とか濁流
サッカーの国際試合後のスクランブル交差点の人波とか
AKBとかその似たような集団とか
韓流とか
映像的にも最近よく見ているせいか
似たようなものの
勢いのある流れ
どうしようもない流れ
っていうのは
ウンザリする
というよりは
恐ろしい感じがするんだ
本の中では
スイカの種の並びを見て鳥肌を立てたりしていて
その気づき方は面白いんだ
確かに
スイカの種って
職人が並べたようにまっすぐに入っているからね
怖いっちゃぁ怖い
そう
飲みこまれそうで
同じ様には思わないのに
逆らうことはもとより
自分が立っていることもできず
流されてしまう
そんな怖さ
この本を読むと
世の中への違和感や諦めてそのままにしている意思は
そういことか。。。
と形を成してくる
しかもその流れは自然にあるものではなくて
誰か一部の
そういうことにだけ頭に良い人や
感性に訴えることに長けた人によって
操作されている感じがするんだ
そういうことを何となく感じているけれど
それが何か
どうするべきか
どうしたいかさえも分からないな
自分は・・・
だから怖いんだな
魔王って
その恐怖の対象かな
そこに立ち向かう兄弟は
ズルいなぁ
特殊な能力を持っているじゃないか。。。
などと思うのだが
孤高に戦おうとする
それは爽やかでもあり
美しくもあり
なぜか幸せそうにも見えるから不思議
目が離せなかったな。。。