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川っぺりムコリッタ

2022-10-04 18:45:00 | 映画鑑賞

映画を観て来ました!


『川っぺりムコリッタ』

『ムコリッタ』って、なんとなく「可愛い響きだな〜イタリア語かな?」と思ってたら、まさかの仏教用語!?Σ(ʘ∇ʘノ)ノ
時間の単位を表していて、漢字で書くと『牟呼栗多』
「しばらく」「少しの間」「瞬時」の意味を持つのだとか。
「ささやかな幸せ」って意味もあるんだそうです。

これから見る予定の方はここまでね!







********************







北陸のとある町の塩辛工場で働くことになった主人公。
社長の紹介で暮らし始めた「ハイツムコリッタ」は、一風変わった住人ばかり。
そんな人たちとの交流を通して「ささやかな幸せ」を見つけていく。

住人たちは、主人公も含めて、どこか訳ありで、大きな悲しみを背負って生きて来たと伺える。
それぞれ、旦那を、妻を、息子を、父を失っているようだけど、その辺は深くは描かれず、かなり曖昧。

生活感が「THE昭和」(物語は現在ですけど)
今は昭和時代のアイテムが昭和レトロとして若者にも人気だけど、私はやっぱり昭和のデザイン物はもう欲しくない。
それでも、当時の電話機とか扇風機とか浴槽を見てると、懐かしさが込み上げて「いいなぁ」って思っちゃう。
自分家には欲しくないのよ?
どうせなら無印良品の家具で一式揃えたいくらいなんだから。
でもでも、なんだろな〜
「この当時の暮らしに戻りたい」って気持ちもどこかにあるのかな〜
昭和家電にちょっぴりほっこりしてる自分もいたり。
蚊取り線香とかジワジワ来ちゃう.。.:*・'(,,>᎑<,,)’・*:.。.

この作品は、松山ケンイチ氏とムロツヨシ氏の食事シーンが素晴らしいの!.。.:*・'(*✪∇✪*)’・*:.。.
もうね、空腹で観ちゃダメ!
やたら食べてるんですよ、この2人。
献立は、炊きたての白米とお味噌汁、畑のもぎたて野菜と職場で貰ったイカの塩辛。
質素なんだけど、美味しそうな音立てて食べるのよ!
キュウリを齧る音、味噌汁をすする音、箸と茶碗が当たる音。
これがすんごくいい!
ただ食べてるとこをこんなに見ていられるって…!
牛乳飲むのもたまんない。
そこもオススメ。

台風が来るたび「川っぺりのホームレス流されてないかな…」と心配する優しさ。
「自分が死んだ時に誰か1人でも寂しいと思ってくれたら…」という願い。
人と関わらずに生きたいと思っていた青年が、強引な隣人によりそれがままならなくなり、ご近所付き合いの中で心の中に変化が生じ始める。
みんな、苦しみながらも嘆きながらも悔やみながらも、ほんの小さな幸せを見つけて笑って生きていく。
そうやってなんとか生きている。
誰かと一緒にご飯を食べて、誰かと一緒に働いて…
なんてことはない日常の愛おしさ。
ほんわかした流れの中で、胸に優しく染み込んで来る素敵な映画でした!(*´∇`*)




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