※夜7時の西の空、澄んだ空の色に近づく秋を感じました。
今日はこの夏一番の暑さだったそうで、横浜は予報では35度とのことでしたが、それくらいはありそうな厳しい暑さの1日でした。暑さをしのぐため図書館に行き、終戦記念日にふさわしい2冊の本を見つけました。
『マッカーサーの見た焼け跡・フェーレイスカラー写真集 東京・横浜1945年』
マッカーサー元帥の専属カメラマンだった氏の写真集(文藝春秋・1983年)です。ほとんどがカラー写真なので、終戦直後の日本の風景がリアルに伝わってきます。東京が主ですが、横浜の写真もかなりありました。焼け跡に堂々とした姿を見せる神奈川県庁・キングの塔!きっと市民の心の支えとなったことでしょう。また鈴なりの乗客を乗せた横浜市電の姿!復興を目指して懸命に生きるたくさんの人々!
『横浜再現・二人で写した敗戦ストーリー』
奥村 泰宏 ・ 常盤 とよ子 著(平凡社・1996年)こちらはモノクロ写真で綴られた、赤裸々な横浜の敗戦後の写真集です。市民の目から見た敗戦後の横浜が克明に記録されています。店主がよく話している「ラバウルおばさん」の写真まで収録されていました!マンドリンを頸からさげて
♪さ~らばラバウルよ~、また来るま~で~は~
と、いつも歌っていたので誰言うともなしに「ラバウルおばさん」という名が付いたのだそうです。
2冊の写真集を見ながら、戦争を一度も体験しないで生きてこられた事の幸せを思い、いつまでも平和が続くことを祈りました。と同時に目覚しい復興を成し遂げた日本人の力強さを感じました。
※戦後間もない頃の当店。
小麦粉が統制だったため、パン屋ができず一時的に喫茶店を営んでいました。関東大震災や戦災に遭いながらも、今日まで無事に店を続けてこられたのは、たくさんのお客様のご愛顧あってのこと、お客様への感謝の思いを再確認した日でもありました。