人生の後半戦はとっくに始まっている。
自意識にこだわっていると、いつも野っ原のど真ん中でひとりぼっち。
いくら叫んでも何処へも届かないし響きもしない。
生命を維持するには、食べ物よりも空気が必要な事を忘れている。
金銭社会に潜っていると、いつも大波に身を委ねたまま
食べ物がなけりゃ呼吸できないように思えてくる。
息継ぎを忘れるくらい、いくら懸命に泳いでいても
ただならぬ恐怖が先回りして笑っているんじゃ、無理もないんだけれど。
きっとこんな現象は、それはそれでいいんだ。
そろそろ違う反応の味わいに手を伸ばそう。
気が付けば半世紀が過ぎていたと言うのに、
いつまでも反省期の感触ばかりを探し続けているから
求めている世界に嫌われる勇気がうまれないし、見晴らしのいい場所へもたどり着けない。