ソメイヨシノが開花し始めた。
一代限りの樹木達が、今年も思い思いに蕾を膨らませ季節を教えてくれている。
花を咲かせる時に、痛みはないのだろうか。
そんなつまらない想像が巡るほどに、今年は特に美しい。
春の霞にビル群が霞んでいる。
季節風が遥か彼方の大陸から様々な微粒子を運んでくる歴史はいつから始まったのだろう。
淡々と命の営みを続けている彼らに学びたい。
クローンであろうが、子孫を残そうが、命は一代限り。
日々、捕らぬ狸の皮算用に痛みを覚え、
骨折り損のくたびれ儲けと苦笑いしては、隣の畑が今日も青いと妬ましい。
幸い私には友達が少ないので、群れて花見をすることはない。
つじつまの合わない世間の風に飛ばされないよう、今年も気を付けてせいぜい楽しむとしよう。
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