「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

防水工事もどんな工事も正直な仕事が一番です。

2009-04-21 17:49:19 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事
画像:光の加減と26年の汚れで浮いているように見えるだけで、まだまだ元気な塩ビシート防水です。


雨漏り診断士の職人社長安藤です。


昨日、こんなことがありました。

長いお付き合いのさいたま市のK工務店さんから、塗装の塗り替えやろうとしている木造住宅の防水を見て欲しいと連絡があり、その日のうちに現場調査に伺いました。


防水の立上り部分を見ると、塩ビシート防水がコンパネ下地と接着していない箇所がありました。
入り隅が少し浮いている状態です。

築26年の木造住宅、防水は26年間何もしていませんが、雨漏りはしていません。
塩ビシートの接合部はしっかりと接着しています。

塩ビシートの表面は26年分の汚れがついていますが、防水層には特に問題はありませんでした。

防水層は、一般的に10年で改修工事が必要と言われています。
「こちらのお宅の防水はたまたま16年も長持ちしちゃっただけで、もうやり変えの時期がとっくに過ぎているから、すぐにやり替えなければ雨漏りします。・・・」誰かがこんなことを言いそうですね。


でも、こちらのお宅の防水についての僕の見解は、「まだ大丈夫」です。
お客さんにも、その場でそう言っちゃいました。

予想外ですか?


受注をするために、まだ大丈夫な防水でも、既存の防水を撤去して新規に防水をやりかえる必要がある、と言う業者も多いかもしれません。

でも、重要なのは、業者の利益ではなく、本当にこの工事をする必要があるのか、と言うことです。


防水についての知識・経験の浅い営業会社が言うのなら、仕方ないかもしれません。
それに営業社員にはノルマがあるでしょ。
だから、きっと「全面撤去の上、新規防水をしないと、雨漏りがして下の部屋が大変なことになる」、とか平気で言うでしょうね。

しかし、知識と経験がある防水業者は、こんなことを言って受注しちゃいけません。
確かに、仕事は欲しい、どの業者もそうでしょう。

でも、正直に仕事をするべきです。
消費者の立場で考えて仕事をすること。
これがくいのない仕事をする基本ではないでしょうか。


僕は、K工務店さんに現場の状況を話した上で、
○○がつくほど正直すぎるかも知れませんが、まだ大丈夫です、と言ってしまったということを伝えました。

すると、K工務店さんは、僕がお客さんに正直に伝えたことを喜んでくれました。


こちらのK工務店さんも僕と同じで、正直に仕事をすること、消費者の立場で工事を考える業者だったんです。


○○偽装をしてまで、利益を追求することほど愚かなことはありません。
そんなことまでして、利益を出したって、そんなものはいつかは消えてなくなるだだの泡です。


正直に仕事をするさいたま市のK工務店さんのWebサイト


正直に仕事をする職人社長安藤のWebサイト





それでは、また。