金曜ロードショーでかぐや姫の物語を見ました。
正確にいうと、録画して昨日の日曜の夜に見たのですが。
たけのこの苦悩、
何故悩みのない月の都からわざわざ修行にやってきたのか、
っていうところが、
別の所で聞いた話とリンクしていて、
最後に羽衣をまとって月に帰ってしまうシーンは感極まりました。
かぐや姫だけではなく、
私たちも望んでこの地に生まれ落ちるのだ、ということ。
悩みのない天界では魂が磨けないので、
この世にやってきていろんな苦難を乗り越えることで
もっと輝ける魂を手に入れられるのだということ、
それが、この世で「生きる」ということだと。
出世欲の男性性―父と
わが子を守る女性性―母
いつも子は親の進む道や決めた道に翻弄され
いろんな価値観を身に着け
一個人として旅立つ。
今少しずつ娘と冷戦体制に入って行っている身とすれば、
うちの子もようやく5人の求婚者に難題を出して自分の求める「大切な物」を探しに出られるようになったところかな。
うちはひとり親で父親役も兼務なので、
なかなかいろいろタテついてくることも多くなったわ。
未来の夢も見据えているし、
あとは母さん、お金だけ用意してくれればいいわ、とか
言われるようになるんかなー。
古くからの物語ですが、
今の女性の葛藤にも通じるものがあって、
共感しながら見ていたんですが、
これが男性の監督だという所がすごいわあ。
タカハタ監督、すばらしいです。