、昨日は、我ら「古典の会」の定期勉強会があり今、「徒然草」を読んでいますが、これを書いた兼好法師のこと、知れば知るほど現代に通じることが沢山書いており大変勉強になります。昨日は五十段で「鬼のそらごと」でした。「応長のころ、伊勢の国より、女の鬼になりたるをゐて・・・「一条室町に鬼あり」とののしり合えり。」=鎌倉後期、鬼となった女が捕まって京へ送られたという噂が広まった。ひと目でも見たい群衆で都は騒然としたらしい・・・でも実際に見た者は誰もいない「立ち騒ぎて、果ては闘譲起こりてあさましきことどもありけり」と兼好さんは書いておりました。今の世界のコロナ情勢によく似た現象ですね。感染症の拡大がデマを生む構図は今も昔も変わりないようですね。 デマが偏見を増幅させ、人種差別にまで及ぶことは悲しいことです。物事の遂行にあたっては「足を踏み止むまじきなり」と兼好さんも説いた通り、正しい情報の間断なき発信で不安をぬぐいたいものです。今日は大変勉強になりました。