ホイール交換で走りが劇的に変わった要因を考えてみようと思います。SHIMANOのWH-T565は重量が前後セットで2249gもありますから、ホイールの軽さが要因とは考えにくい状況です。
とすればやはりハブの影響が大きかったと考えるべきだと思います。自転車はフレームの素材や軽さ、コンポのグレードなどに注目が集まりますが、自転車がタイヤを回転させて走る乗り物である以上、その車軸であるハブは極めて重要な意味をもつことになります。
街中でホイールをキーキー、ギーギーと鳴らしながら走っている自転車を見るとどことなく悲しい気持になります。単純にハブを交換できれば問題はないのですが、私の場合もそうだったようにエンド幅やスポークの本数等々の要因で簡単にハブだけを交換することができないのです。
パーツと工賃を含めれば新しい自転車がまるまる1台買えてしまうわけですから、ママチャリやシティバイクでハブの交換をする人はいないと思います。
私のAL-700Xもルッククロスですから本来なら使い捨てが現実的だと私も思います。ホイールとタイヤが車体本体価格よりも高い高い自転車というのは珍しいはずです。
こんなことなら最初からESCAPE R3にしておけばよかったのにと良く言われますが、SHIMANOのWH-T565は明らかにGIANT SPINFORCEより走りはスムーズなはずです。
費用は嵩みましたがホイール交換が自転車の走りを劇的に変えてくれるということを実感できたことは、今後の私の自転車人生においてより実りのある経験になったと思っています。
自転車には前後のホイールの他にもうひとつ回転軸があります。それは左右のクランクを繋いでいるボトムブラケット(BB)です。自転車はペダルを踏むことでクランクを回し、その回転がBBを通してギアに伝わり、チェーンを介してリアホイールを回転させて駆動力を得るという構造になっています。
つまり自転車の構造上、BBは自転車の最初の回転を生み出す重要なパーツなのですが、あまり注目されないパーツのひとつでもあるのです。最近はほとんどがカートリッジ式になっている為、調子が悪くなればBBごと交換することが多くなったと聞いています。確かに千円から2千円程度のものが多いのでホイールとは違い比較的お手軽に交換が可能です。
先日クランクセットの交換の相談をした時も、バイクショップの店員さんにBBの交換は必要ありませんと言われました。ただ、ホイールやハブがそうだったようにAL-700Xのパーツの信頼性がないので、クランク交換の時はBBも合わせて交換するつもりでいます。
そこでBBについて少し調べてみると、BBにも種類があって通常のクランク軸の両端の断面が四角でテーパーとなっている四角テーパーの他に8歯のセレーション(スプライン)を使っているSHIMANOのオクタリンク、スプラインの歯は10歯のISIS、中空クランク(ホローテック)と外部ボトムブラケットの組合せ方式に名づけたシマノのホローテック II などがあります。最近のSHIMANOの上級コンポは全てこのホローテック II が使用されているようです。
ホローテック II が理想ではあるのですが、高級品なのでこれはロードレーサーにした時のお楽しみにとっておきます。まぁクランク軸が四角でも八角でも回転がスムーズなら問題はない訳で、現状ではクラックセットをDEOREのFC-M590かALIVIOのFC-M431Gのいずれかにしようと考えています。
DEOREのFC-M590はBB付属で8,324円、ALIVIOのFC-M431GはBB-UN54を付けると6,074円になります。2千円程度の差ならDEOREにしようかなぁと考えているところです。ペダルは今のところWELLGOのLU-C27を考えています。
ホイール交換のような劇的な変化は期待できないでしょうが、アウターギアが44Tになればもう少しムラの無い安定した走りはできそうです。
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