今季2戦目になるメジャー全米女子オープンゴルフが笹生優香の2度目の優勝で幕を閉じました。23歳でメジャー2勝も凄いけれど、それが全米女子オープンというのだからこれまた驚きでです。日本でデビューした頃から頭ひとつ抜けている感じでしたが、その頃はまだ渋野日向子のAIG全英女子オープン優勝の余韻が残っていたのです。その渋野日向子が2位ででした。笹生が最初に優勝した前年、シブコは単独首位で最終日に臨んでいたのです。2020年のことです。新型コロナの影響で秋に延期になっていた大会で、シブコは躍動していた。天候に恵まれず、速い時間にスタートしたキム・アリムに優勝をさらわれたものの4位でフィニッシュ。この年は優勝こそなかったが、JLPGAの最終戦リコーカップも上位で終え、来年こそはと思わせたのですが…
あれから4年の歳月が流れ、シブコはどん底にました。昨年、USLPGAのシード権を失い、リシャッフル後で、本来なら出場すらできない大会だったのです。今回の出場は全英女子オープン優勝によるシードだったのです。その5年シードも今年限りなのです。もしかしたら、人生最後の全米女子オープンになっていたかもしれない。
彼女が大会直前までのシーズン出場9試合で稼いだ年間ポイントはわずか10.475ptで、ポイントランキングは138位に沈んでいたのです。直近も2戦連続予選落ちという中でこの大会を迎えることになっていたのです。蓋を開ければ初日+1、2日目イーブンで予選通過すると、3日目に7バディー、3ボギーの66で回り、首位と2打差の4位で最終日を迎えたのです。
最終日は上位が揃ってスコアを落とす中、+2と粘りに粘って、終わってみれば笹生にこそ逆転を許したものの、堂々の2位に留まったのです。笹生の一組後ろを廻っていたシブコは最終18番で笹生のパーパットを見届けると、両手を上げて拍手をしていたのが印象的です。正直、シブコ本人には悔しさがあったはずです。それでも勝った相手に対するリスペクトを忘れないのも彼女の魅力なのです。
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