NPO法人 大雪山自然学校

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植物が生きていくということ

2005-05-15 13:42:21 | スタッフ日記
5月15日(日) 雨
 キトウシの森はカタクリやエゾエンゴサクからだんだんと白系の花(ミヤマエンレイソウやニリンソウなど)が見ごろになってきています。エゾエンゴサクにはもう種がびっちりとついていました。
 このエゾエンゴサクというお花。不思議です・・・。エゾエンゴサクはハチが受粉を手伝ってくれることで、結実します。でも、このお花が咲く時期は、寒くてまだハチの動きは活発ではありません。では、どうやって実を結ばせているのでしょう? エゾエンゴサクを見ていると、4月などハチの動きが活発でないときに咲いた花は、2週間近く咲き続けます。ハチの動きが活発になるまで咲き続ける、というのを子孫を残すために考えたようです。
 植物は自由に動き回ることができません。自分が生きていくため、子孫を残すためにいろいろな戦略をめぐらせているように見えます。私はそうした戦略を知るたびに「ほーーっ」を感心するのです。(しょうじたつや)