ダンボールるんるんブログ

ダンボールに関する情報ブログです!

ダンボール授乳室 その3

2024-03-19 10:08:01 | ダンボール
2023年から3年間で全国の道の駅150駅への寄贈を目標に、
9月13日から提供が開始された「ダンボール授乳室」。

早速。利用者からの不安の声も出ています。
賛否の意見が続出したことを受けて、
11月2日に発表されたのが、改良されたダンボール授乳室です。

人々からさまざまな意見が寄せられ、
より安心して利用できるように、
この短期間で、
施錠可能な前扉がつけられました。
施錠すると空室・在室が外からわかるよう表示されます。

高さを基本の2メートルから最大50センチ伸ばせる
オプション部材が提供されました。
要望があった天井の設置は、消防法の規定などから見送られています。

すでに設置された寄贈済の7駅においても
施錠付扉とスライド式ロックバーの部材が出荷されています。

今後も、利用者側の意見によって、
どのように進化を遂げるかを左右しそうです。

設置場所についても、9月の時点でも、
寄贈先を事前に調査し、
衛生面、防犯面から問題の無い場所への設置を
お願いされていたとのことです。

が、改めて
「従業員の目につく場所など設置場所を工夫して
防犯性や安全性の強化、定期清掃や消毒などで
衛生的な環境を保つ」という方針を道の駅と共有したとのことです。

利用者の意見を聞きながらの
素早い対応が評価されています。
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ダンボール授乳室 その2

2024-02-26 10:28:23 | ダンボール
2023年から3年間で全国の道の駅150駅への寄贈を目標に、
9月13日から提供が開始された「ダンボール授乳室」。

一般社団法人日本道路建設業協会と、
一般社団法人全国道の駅連絡会が、
道の駅の整備推進を担うために発案されました。

災害発生時の活用やコストの観点から、
これまで行政機関等へも納品実績のある
板野紙工製の簡易設置型授乳室に白羽の矢が立ちました。

開発段階で自治体子育て部署等から必要な情報を受け、
モニター調査も経て完成したと点、
2019年には「ひろしまグッドデザイン賞」を受賞したこと
のあるこの授乳室が選ばれました。

道の駅連絡会経由で女性駅長の会に意見を聞いたうえで、
それを参考に製作元にいくつかの改良も依頼されたそうです。

不安視されたダンボールという材質については、
コスト面から一定量の寄贈が可能であり、
道の駅の子育て応援施設整備のツールとして、
より多くの道の駅に活用できる。

設置後でも移動が可能なため、
災害発生時に設置される避難所の授乳室としても
活用が可能であると考えられました。

設置率50%を達成するために、
ダンボールはコスト的に実現可能だった思われます。

板野紙工によると、必要に応じて平時から設置、
あるいは備蓄しておき、
有事には後回しになりがちな授乳スペースの確保ができる
「防災用品」として開発したとのことです。
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ダンボール授乳室 その1

2024-01-22 11:19:10 | ダンボール
「道の駅」に寄贈されたダンボール製の授乳室には、
賛否の意見が続出しました。

2023年から3年間で全国の道の駅150駅への寄贈を目標に、
9月13日から提供が開始された「ダンボール授乳室」。

高さは約2メートルで天井との間には隙間ができ、
出入り口を塞いでいるのはカーテンのみ。

そのため、「カーテンで閉めるだけって」「のぞかれるかも」
「古くなってきたら衛生的に無理」など不安の声が出ました。

その一方で、
「今までなかった所に設置してもらったのにただの我儘」
「嫌な人は使わなきゃ良いだけ」などの反論もあります。

こうした状況で、設置スペースや安全面から使用を
見送る自治体も出ています。

なぜ道の駅に授乳室が必要だったのでしょうか。
実は、地元の人々と観光客に人気のスポットでありながらも、
令和元年度の「道の駅」のベビーコーナー保有率はたった4%でした。

郊外では、数少ない休憩場所でもあることを考えると、
驚きの低い数字と言えます。

そこで、国土交通省は、子育て応援施設として
道の駅のベビーコーナーの設置率を
令和7年までに50%超とする目標を設定しています。

この達成への貢献のため、全国道の駅連絡会と協力し、
「子育て応援」施設の整備支援の取り組みとして
「授乳室(授乳チェア付き)」を寄贈することにしたのです。
まだまだ問題山積です。
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半村良が驚くダンボール

2023-12-21 10:31:27 | ダンボール
1970年代、半村良の作品に、
「ボール箱」という短編小説があります。

語り手として登場するダンボールが主人公です。

《工場で生まれたダンボールは、
身体の中を何かで満たされたかった。
蜜柑で身体の中を一杯にされると幸せだった。
子供のおもちゃ箱として、積み木やプラモデルを詰めたり、
中に子供を乗せて引きずられる遊び道具にされる日々を送った。

風で公園の池に落ち込み、身体が水に溶けようとしていたその時。
ダンボールは薄れる意識の中で、
身体中が水で一杯に埋め尽くされるという
最高の悦楽を感じて終焉を迎える。》

ダンボールの生涯を語ってはいますが、私たちにとって
心から幸せを感じる瞬間はどんな時だろう
と考えさせられる作品です。

それから50年。
半村良も驚く「水も入れられるダンボール」が登場しました。
ダンボールの表面に特殊な加工を施して保冷や耐水、
防湿効果を持たせたダンボール「クールダン」。

水産品や冷蔵品の運搬用など企業向けに提供していたものを
一般消費者向けに改良したといいます。

通常のダンボールより防臭性能が高く、
保冷、保温性能は、発泡スチロールに近いそうです。

一般家庭でも大切な書類や服の保管、食品の保冷、
クラーボックスやプランターとしても使えるそうです。
緊急時の貯水も可能だそうで、
いろいろな用途がありそうです。

サイズは415×368×252mm(幅×奥行×高さ)で、
内寸は376×335×245mm(同)。
販売はTHINK OF THINGS店舗およびオンラインショップ。
価格は2,900円。
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変わり種のダンボール

2023-11-20 13:38:26 | ダンボール
食品や電気製品などの生活用品の包装や配送や
引越など、さまざまなジャンルで大活躍のダンボール。
その使用量は、日本人一人あたり1年で約150箱にもなります。

普段、目にしないダンボールの用途を紹介します。

ビルなどの換気に使われる空調ダクトとして
アルミニウム箔をラミネートしたダンボール。
鉄板製のものより扱いやすく輸送や工事も簡単です。

防災用ダンボール「RAFEP」。
紙でできた段ボールは火に弱いという
常識をくつがえす防炎ダンボール。

虫がいやがる薬剤を混ぜたインクやニスを使って
ダンボール内への虫の侵入を防ぎます。
薬剤といっても、食品添加物としても認められているものを
しようしています。

銀や銅製品をサビや変色から守る「ガストルデ」や
静電気が帯電しない「ASブラック」など、
エレクトロニクス製品に適したダンボールも開発されています。

特殊なコーティング剤を使ってみずみずしい果物や野菜の
呼吸や水分の蒸発を抑えるダンボール。
とれたてのおいしさそのままに消費者に届きます。

ぬれても平気な耐水性と防湿性を施したダンボールや
クール輸送に適した保冷用ダンボールなども活躍しています。

スーパーなどで注意深く観察してみてください。

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