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走るダンボール

2023-04-24 11:04:06 | ダンボール
1960年代の東西ドイツの分裂後から90年まで、
旧東ドイツの国民車として、
東ドイツ自動車産業の象徴だったトラバント。
そのボディの表面は光沢がなく、ルーフを叩いた時の音から、
「走るダンボール」と呼ばれていました。

その外観から走るダンボールと呼ばれていましたが、
実際のボディの外板は熱可塑性樹脂でできていたのです。

ここ数年、本物のダンボールを使った車が現れました。
あるユーチューバーが、ダンボール製ロールスロイスを完成させ、
その制作過程を動画投稿しています。

トヨタも公式サイトで、ダンボールを複数枚貼り合わせた
クラウンの部品を次々に制作したり、
1,700個のダンボール片と、鋼鉄とアルミニウムのフレーム、
それに電気モーターでできたレクサスを発表しています。
これらの車は、走行は可能ですが、
あくまでショーケースの中の見本品というかレプリカです。

そんな折、シトロエンは、公道を走るダンボールといえる
EVコンセプトカー「OLI」を発表しました。

フロントバンパーとリアバンパーは、
通常の車とまったく同じ部品ですが、
ルーフとボンネットは、スチール製ではなく、
特殊なダンボールで作られているのです。
車の上に人が立つことができるほどの強度があり、
コーティングを施すことで、
雨や紫外線をシャットアウトし、
十分な耐久性を持っているそうです。

今のところ市販化されていませんが、走行試験試験も順調で、
近く「走るダンボール」が市中にお目見えすることになりそうです。


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