古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レイディ・ワシントン号・その五十七

2011年12月10日 09時48分44秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号第二十一ページ(上の写真の署名宛名の次行から)

解読   尚々本文唐ら舩走行候跡、若山より去ル七日

     八日ニ左之通御役人衆串本浦迄御越

読み方  尚々本文唐船走り行き候跡、和歌山より去る七日

     八日に、左の通り御役人衆、串本浦迄お越し

解説  最初の縦棒は「尚々」の略書体です。 「本文」・・・「文」はこういう崩し方も有ります。 「唐ら舩」・・・これも何度も出ました。 「走行」・・・走り行き。「行」の崩しに注意。 「候跡」・・・「跡」は覚えるより他ありません。 「若山」・・・江戸時代はこの様に書きました。和歌山のこと。 「八日」の次ぎに「ニ」が有るように見えます。  「左之通」は何となくわかりますね。 「御役人衆」・・・「役」も「衆」も難しいですが、「衆」は形で覚える字です。役人の方々。御役人の御一行様。 「串本浦迄」・・・「迄」の字は、「占」に「しんにょう」と書く異体字です。 最後は「御越し」。


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