古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十四章 乍恐奉追願口上 其の五

2014年07月10日 07時47分11秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉追願口上」第一頁、上の五行目

 

解読 時節悪諸稼も仕兼、難渋ニ付、

    去ル丑秋、両度之風雨ニ

 

読み 時節悪しく諸稼ぎも仕り兼ね、難渋に付き

    去る丑秋、両度の風雨に

 

解説 「時節」・・・「節」が難しい。 次は「悪」・・・悪しく。『あしく』、これも難解です。 「諸稼」・・・色々な賃仕事。 「仕兼」・・・つかまつり兼ね。「兼」も、読むのは困難です。「兼」は「兼ねる」の他、「出来ない」や「以前から」と言う意味も有ります。 「去ル」・・・「ル」と言う送り仮名に、何故か〇印しがあります。 「丑」・・・「牛」の年。 「両度」・・・「両」も難解。形で覚える。 「風雨」・・・「雨」も形で覚える字。この崩し字は「多」の崩しによく似ています。どちらとも言えない字ですが、文意から「風雨」と読んで置きます。


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