古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十三章 賣渡し申杉桧之事 其の三

2015年10月26日 06時31分53秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「賣渡し申杉桧之事」第一頁、上の五~六行目

 

解読 右山林之義ハ六歩通りハ貴殿所持分ニ而御座候筋ハ

    除ケ置残り四歩通りハ當村弥平所持分、此度賣(渡し)

読み 右山林の義は、六歩通りは貴殿所持分にて御座候筋は

    除け置き、残り四歩通りは当村弥平所持分、此のたび賣(渡し)

解説 「右山林之義ハ」・・・「義」が読みにくい。文章の流れで読みます。 「六歩通りハ貴殿所持分ニ而」・・・六十%はあなたの所有で。 「歩」も難解です。「貴殿」は二回目です。「所持分」も読むのは困難です。「ニ而」も流れで読みます。 「御座候筋ハ」・・・貴方様の所有分である部分は。 「除ケ置」・・・『よけおき』。除いて置いて。これも難しい。 「残り」・・・これも読める字ではありません。 「四歩通りハ」・・・残りの四十%は。 「當村弥平所持分」・・・いずれも難解ですが、特に「平」の崩しに注意する。 「此度賣」・・・「此」も難しい。二度目です。 今回は、貴殿所有分を除いて、残りの弥平所持分四十%を売り(渡します)。 


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