古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十三章 賣渡し申杉桧之事 其の二

2015年10月25日 06時47分05秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「賣渡し申杉桧之事」第一頁、上の二~四行目

 

解読 一、山林壱ヶ所 但し杉桧壱代切り

      此山境目之義ハ、貴殿方ニ所持之證文ニ御座候

      通り也。

読み 一つ、山林一ヶ所 但し杉桧一代切り

    此の山境目の義は、貴殿方に所持の証文に御座候

    通り也。

解説 「一」・・・この場合の「一」は「一つ書き」ではなく、対象となる物件のこと。例えば、「一、金何両也」とか、「一、米何石也」とかと同じ使い方です。 木偏に久は、「杉」の異体字です。 「壱代切り」・・・現在植えられている木材を伐り取るまでの売買の事。 「此山」・・・一文字に見えますが、「此」が読みにくい。 次は「境目」・・・これも読むのは困難です。文書の内容から推定します。 「之義ハ」・・・これも読みにくい。特に「義」が難しい。 「貴殿」・・・これも難解です。 「所持之」・・・少しかすれていますが、文章の流れから推定します。 「證文」・・・「證」も難解です。ゴンベンに「登」の崩しで判定します。 「御座候通り也」・・・証文に書いてある通りであります。


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