古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その七十橋杭

2012年10月29日 06時54分34秒 | 古文書の初歩

 

 

乍恐奉願口上第十六ページ、上の画像の三行目四行目

 

解読 橋杭表干鰯残銀之儀者最早相片付申候由

    承知仕候付、私共も安心仕橋杭湊へ者立寄不申

読み 橋杭表干し鰯残銀の儀は、最早相片付き申し候由

 承知仕り候に付き、私共も安心仕り橋杭湊へは立ち寄り申さず

 

解説 「橋杭表」・・・大げさに「表」と書いていますが、この場合の意味は「橋杭に於ける」という様な意味です。 「干鰯」の次が難しい。「残銀」・・・支払い未済の残金。 続いて読みにくい「之儀者」・・・の儀は。・・・の件は。 「最早」も難解。「最」は「ウ冠に取」と書いています。「早」は「子」のように崩しています。 「相片付」・・・「相」は接頭語。 「申候由」・・・ここは比較的やさしい。 「承知」・・・「知」は読めません。 「安心」・・・「心」が難解。 「橋杭湊」・・・「湊」も教えて貰わなければ読めない字です。右下に小さく「へ」が有ります。「者」は何度も出ますが、変体仮名の「は」。 「立寄」・・・「立」は判りますが、「寄」が難しい。 「不申」・・・申さず。


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