「賣渡し申杉桧之事」第一頁、上の表題と一行目
「前章はあまり薄かったので、再度田並上村文書に戻ります。」
解読 處ハ當村領大地谷之内、下タ平ミ道より下タ也。
読み 表題部 売り渡し申す杉桧の事
処は当村領大地谷の内、下平み道より下也。
解説 「賣渡し申」・・・売り渡します。 「杉」・・・木偏に久は、「杉」の異体字です。俗字と呼ぶ辞書もあります。 次は「桧」。杉と桧は、代表的な日本家屋の建築材です。 「古」の下に「又」と書く字は「事」の異体字です。 一行目最初は「處ハ」・・・処は。場所は。「處」も形で覚える字。 「當村領」・・・「領」が読みにくい。当村の領地。 「大地谷之内」・・・「大地谷」という小字名は現在はありません。 「下タ平ミ道」・・・『したひらみみち』、下部の平地の道。「平ミ」は平らな土地の事。「平」も形で覚える。「下」は読み方が色々有るので、この様に送り仮名を付けます。 「より」は合成文字です。 「下タ也」・・・下也。『したなり』。下であります。「也」は形で覚えるよりほかありません。本行は山林の所在地の説明になります。
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