古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その五

2011年08月20日 10時11分41秒 | 古文書の初歩

鯨方一条 第三ページ(上の写真の始めから)

(個人名の解読は省略します。)

解読

                同浦 ○○○門

 其方義去午年以来去酉年迄古座鯨方得漁

 鯨有之節々同所商人共落札毎不正之以取計を

 金子積置右金子之内其方并ニ○○・○○○預置

読み方

                同浦 ○○○門

 其の方義、去る午年以来、去る酉年迄、古座鯨方得漁(とくりょう)

 鯨これ有る節々、同所商人共落札毎、不正の取り計らいを以て

 金子積み置き、右金子の内、其の方並びに○○・○○○預かり置き

解説 個人名は敢えて解読しません。 「其方義」・・・「其方義」は其のほうこと。前ページでは「儀」となっていました。古文書では圧倒的に「儀」を使います。 「去酉」・・・「酉」の字は読みにくいですが、前ページと同じ判決文ですから「酉」と読みます。 「迄」・・・しんにょうに占と書く。異体字。 「得漁鯨」・・・捕獲した鯨。水揚げした鯨。 「不正之以取計を」・・・不正の取り計らいを以て。 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿