鯨方一条 第三ページ(上の写真の始めから)
(個人名の解読は省略します。)
解読
同浦 ○○○門
其方義去午年以来去酉年迄古座鯨方得漁
鯨有之節々同所商人共落札毎不正之以取計を
金子積置右金子之内其方并ニ○○・○○○預置
読み方
同浦 ○○○門
其の方義、去る午年以来、去る酉年迄、古座鯨方得漁(とくりょう)
鯨これ有る節々、同所商人共落札毎、不正の取り計らいを以て
金子積み置き、右金子の内、其の方並びに○○・○○○預かり置き
解説 個人名は敢えて解読しません。 「其方義」・・・「其方義」は其のほうこと。前ページでは「儀」となっていました。古文書では圧倒的に「儀」を使います。 「去酉」・・・「酉」の字は読みにくいですが、前ページと同じ判決文ですから「酉」と読みます。 「迄」・・・しんにょうに占と書く。異体字。 「得漁鯨」・・・捕獲した鯨。水揚げした鯨。 「不正之以取計を」・・・不正の取り計らいを以て。
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