古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レイディ・ワシントン号・その五十四

2011年12月07日 11時10分19秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

久し振りにブログ復活します。毎日は無理かと思いますが、時間の許す限り掲載するつもりです。

淑女ワシントン号第二十ページ

解読    先達而より相通有之候湊口へ番舩付置候義

      且地士心得等、最早其儀ニ不及候間、仍之

      為心得申越候。以上。    戸口与六兵衛

        四月八日

読み方   最初の部分は読むのは無理です。先生の読んで下さった通りに読みます。 「先達而」・・・先だって。 「より」はどこに有るか判りませんが、一種の慣用句です。 「相通」も不明。 「有之」・・・「有」が少し判ります。 その次の「候」も不明。 「湊口へ」・・・この辺から分かります。 「番舩」・・・キズが入っていますが何とか読めます。 「付置」・・・「置」が難解です。 「候義」・・・「レ」のような字が「候」で、「義」はにんべんのない「義」。 二行目、「地士」・・・武士ではないが町民百姓より階級が上で、苗字と帯刀が許される人。 「心得等」 「最早」・・・「最」の崩しが難解。 「其儀ニ」・・・「其」の左の「く」のような線はキズと思われます。 「不及」・・・下から返って「及ばす」。 「候間」・・・この「候」と「間」も難しいです。 「仍之」・・・何度も出ました。「これによって」。 「為心得」・・・下から返って「心得の為」。又は「心得させ」とも読みます。 「申越候」・・・「越」が難解。

四月八日に至り、番船による見張りや、地士の心構え等は、異国船が見えなくなったので、最早その必要は無いとのお達しが戸口代官から出状されました。 


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