古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その六十七重病

2012年10月26日 06時53分54秒 | 古文書の初歩

乍恐奉願口上第十五ページ、上の画像の七行目八行目

 

解読 重病ニ相成り舩より問屋迄戸板ニ乗り罷越候儀ニ御ざ候。

    夫より同所ニ而色々薬用仕候而五十日余滞留中介抱人も

読み 重病に相成り船より問屋迄戸板に乗り罷り越し候儀に御座候。

 夫れより同所にて色々薬用仕り候て、五十日余滞留中介抱人も

 

解説 「重病」の次は「ニ」と読めませんが、文の流れで読みます。 「舩」の次は合成字の「より」。 「問屋迄」、これも難しい。何度も出て来ますので、形は大体お分かりでしょう。 「罷越」も難しいですが、出る回数が多いのでもう慣れましたか。次は小さく「候儀ニ」「御ざ候」と続きます。最後の縦棒が「候」です。 八行目、「夫より」・・・この「より」ははっきり書いています。 「薬用」・・・薬を用いて治療すること。 「仕候而」・・・「仕り候て」。丁寧に書けばこうなりますが、要するに「薬をのんで治療して」と言うこと。 「滞留」これも教えて貰わなければ読めない字です。 「介抱人」・・・これも難解です。特に「抱」が読めません。

 


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