乍恐奉願口上第十五ページ、上の画像の五行目六行目
解読 風与病気ニ取逢色々服薬仕候得共一向功験
無之候付同十六日同所出帆、三輪崎迄罷越候処弥
読み ふと病気に取り逢い、色々服薬仕り候得ども一向効験
これ無く候に付き、同十六日同所出帆、三輪崎迄罷り越し候処いよいよ
解説 「風与」・・・当て字で、『ふと』と読みます。「与」は変体仮名で「と」。急に。何かの拍子に。 「病気」の次の点は「ニ」。 「取逢」・・・「逢」、「逢い」この場合は病気に罹ること。「取り」は接頭語。特に意味は無い。 「服薬」・・・読み取るのは困難です。「服薬仕る」・・・薬を呑むこと。 「功験」・・・「効験」。ききめ。 「無之」の次ぎに小さな点で「候」が有ります。 「同所」は桑名のこと。 「出帆」・・・何度も出て来ます。 「三輪崎迄」・・・「迄」は異体字で「占」にしんにょうです。 「罷越」の次ぎに「候」が有り、続いて「処」。 最後は「弥」で『いよいよ』と読みます。
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