古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その六十五出帆

2012年10月24日 07時14分49秒 | 古文書の初歩

乍恐奉願口上第十五ページ、上の画像の三行目四行目

 

解読 出帆尾張辺へ積下り同所にて賣捌同十二日勢州

    桑名迄帰帆仕同所ニ而大豆拾四石買取積入置候処

読み 出帆、尾張辺へ積み下り同所にて売り捌き同十二日勢州

 桑名迄帰帆仕、同所にて大豆十四石買い取り積み入れ置き候処

 

解説 「尾張」・・・尾張の国、現在の愛知県の西半分、尾張と三河で現在の愛知県になります。 「同所にて」・・・「にて」は合成字で、昨日二行目にも出ました。 「賣捌」・・・『うりさばき』。 「勢州桑名」・・・勢州は伊勢の国。 現在の三重県桑名市。 「桑名」の次は「迄」。異体字で占にしんにょうを書いています。 「帰帆」・・・「帰」が難解です。帆船が帰ること。 次の「同所ニ而」は同じ「にて」ですが、何故使い分けているのか判りません。 「積入」の次ぎの小さい字は「置き」で、その下に小さく「候」が有り、最後は下部が消えていますが、「処」。


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