古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十三章・網代黒山松一件御通詞控その三十

2012年12月25日 09時31分35秒 | 古文書の初歩

 

乍恐奉願上口上第八ページ、上の画像の一行目二行目

 

解読 右者黒山吹折松入札代銀差引残り此節

    受取出入無之候。仍之請取書上斯ニ御座候。以上

読み 右は黒山吹き折れ松、入札代銀差引残り此の節

  受取出入り之無く候。之に依って請取書上ここに御座候。以上

 

解説 「右者」・・・右は。 「吹折松」・・・強風により倒れた松の木。 差引の次の「残り」が超難解。 二行目初めは「受取」・・・受け取り。 「出入無之候」・・・「m」は「候」。 次の太い字は「仍之」・・・下から返って「これに依って」。 「請取」・・・受け取り。 「書上」・・・書きあげ。 「斯ニ」・・・「ここに」と読みますが、言葉としてはおかしいので、多分この上に「如」が抜かっているものと推察します。「如斯ニ」であれば、下から返って「斯くの如くに」と読みます。 最後は「御座候。以上」


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