プロ野球(日本野球機構、NPB)が開幕した。そのプロ野球とは別の「独立リーグ」も2日後に開幕した。その独立リーグの内のベースボール・ファースト・リーグ」(BFL)と、元阪神タイガースのエースであった井川慶投手が選手契約した。
日本の独立リーグには現在、BFLの他に四国アイランドリーグplus、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)、日本女子プロ野球機構が活動中であり、それぞれ数球団ずつが加盟している。
独立リーグに参加する選手達の大半はNPBへの加入を目標としているが、叶わなかった時のセカンド・キャリアを積む為の資格を取る専門学校進学が義務付けられている。
四国アイランドリーグplusとBCリーグには大手スポンサーが付いており、日本女子プロ野球機構も選手の給与が一定額保障されている為に、比較的収入は安定している様である。
一方、BFLの場合は「無給」であるとの事である。立ち上げ当初は選手に給料が支払われていたが、スポンサー不足から経営難に陥り、その後に無給となった。球団の経営が難しい事から、加盟・脱退が繰り返されて来た様である。
BFLには姫路GoToWORLDという球団が在ったが、昨年(2016年)のシーズン終了をもって活動を休止した。その選手兼任コーチであった方は、空いた時間にはスーツ姿に着替えてスポンサー獲得の為に営業活動もしていたとの事である。
選手達は無給なので、アルバイトをして糊口を凌いでいた。球団の主催試合の入場料は、球場使用料の支払いに充てる程度しか無かった。移動の為のバスも所有していなかった。現役続行の希望選手に対して戦力外通告をする事は無かった。
姫路の選手兼任コーチ(25、2015年当時)は、「高校卒業後に独立リーグに行ったことに後悔はしていないし、貴重な経験ができたと思っている。今後も、野球が大好きで無給でもプロ野球(NPB)への夢を追い続ける若い選手を支えていきたい」。(2015年5月29日付・産経WESTの下記参考文献より引用)
好きな事を行う上において、給料は余り関係無く、周囲から見て苦痛に思える様な事も苦に思わず、人生をトータルで捉えた場合には、その様な挑戦による失敗も含めた経験が良い肥やしとなって、考え方や生き方、自分の哲学、自分の精神に大きく働いていく事となるのである。
BFLの理念として、「地域活性の場」(地域社会に貢献)、「チャレンジの場」、「モラル形成の場」(自ら考え行動する)を掲げている。臥薪嘗胆してハングリー精神を持ちながら、堕落する事無く、精神面の練磨と自立をも、各自が自ら行い養おうとしている事が伺える。
ところで、スポーツにおける真剣なトレーニングや運動は、心身共に追い詰めて鍛えるものである。自分にとっての極限近くまで追い詰めた時、ストイック、無欲となる。トレーニングによって欲望から解放されるだけでは無く、普段の細かな悩みやストレス、拘り(こだわり)からも自由になる。
そして「独立リーグ」の名の通り、特にBFLの場合は「無給」である事からの、金銭の奴隷とはならず、報酬の奴隷とはならず、また理念から欲望の奴隷ともならない、それらから精神的に解放され自由に熱中し修練する様子が伺えるのである。
本ブログ過去の関連記事
・2013/10/26付:「自分の『欲望の奴隷』とならずに、創造主の『御心』を知って、それに委ね従う事が必要・・・『しがみつかない生き方―『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール 』を読んで」
・2015/11/29付:「精神的に自立した本当の大人は自分で勉強する・・・セックスを基準に大人と判断する世間の低レベル」
・2016/04/17付:「有名人の覚醒剤使用と世間の人達の欲望への依存は同じ・・・際限ない一時凌ぎ・暇つぶしからの自立の必要性」
・2016/05/08付:「自ら考え学ぶ高い道徳感と真心から健全財政に戻す為の消費税導入を決心・・・『大平正芳の人と政治』を読む」
・2016/07/21付:「『笑われて来た』イチロー氏の不動心・集中力・信念貫徹と常識外れの科学的・物理的根拠を基にする打撃」
・2016/12/12付:「カジノ法案、経済(お金)至上主義は精神を退廃・堕落させる・・・日本独自の歴史・伝統・文化・自然景観を売りとする観光が国の品位・誇り・自尊心を保つ」
・2017/02/06付:「教育無償化は精神の堕落腐敗を招く・・・苦学力行、蛍雪之功、臥薪嘗胆、ハングリー精神、反骨精神が精神を鍛える」
・2017/03/29付:「『自信』とは、自分の判断を信じる事である・・・他人の判断・評価を信じる事は自信の無い『他信』である。しかし最高の次元は神を信じる『神信』である。」
参考文献
・2015/05/29付・産経WEST(産経新聞):「『プロ野球なのに…』全員無給、アルバイトは当たり前 独立リーグ〝残酷物語〟」
・2017/04/01付・神戸新聞朝刊:「井川 あす開幕戦登板 BFL兵庫と選手契約」
・ウィキペディア:「BASEBALL FIRST LEAGUE」
日本の独立リーグには現在、BFLの他に四国アイランドリーグplus、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)、日本女子プロ野球機構が活動中であり、それぞれ数球団ずつが加盟している。
独立リーグに参加する選手達の大半はNPBへの加入を目標としているが、叶わなかった時のセカンド・キャリアを積む為の資格を取る専門学校進学が義務付けられている。
四国アイランドリーグplusとBCリーグには大手スポンサーが付いており、日本女子プロ野球機構も選手の給与が一定額保障されている為に、比較的収入は安定している様である。
一方、BFLの場合は「無給」であるとの事である。立ち上げ当初は選手に給料が支払われていたが、スポンサー不足から経営難に陥り、その後に無給となった。球団の経営が難しい事から、加盟・脱退が繰り返されて来た様である。
BFLには姫路GoToWORLDという球団が在ったが、昨年(2016年)のシーズン終了をもって活動を休止した。その選手兼任コーチであった方は、空いた時間にはスーツ姿に着替えてスポンサー獲得の為に営業活動もしていたとの事である。
選手達は無給なので、アルバイトをして糊口を凌いでいた。球団の主催試合の入場料は、球場使用料の支払いに充てる程度しか無かった。移動の為のバスも所有していなかった。現役続行の希望選手に対して戦力外通告をする事は無かった。
姫路の選手兼任コーチ(25、2015年当時)は、「高校卒業後に独立リーグに行ったことに後悔はしていないし、貴重な経験ができたと思っている。今後も、野球が大好きで無給でもプロ野球(NPB)への夢を追い続ける若い選手を支えていきたい」。(2015年5月29日付・産経WESTの下記参考文献より引用)
好きな事を行う上において、給料は余り関係無く、周囲から見て苦痛に思える様な事も苦に思わず、人生をトータルで捉えた場合には、その様な挑戦による失敗も含めた経験が良い肥やしとなって、考え方や生き方、自分の哲学、自分の精神に大きく働いていく事となるのである。
BFLの理念として、「地域活性の場」(地域社会に貢献)、「チャレンジの場」、「モラル形成の場」(自ら考え行動する)を掲げている。臥薪嘗胆してハングリー精神を持ちながら、堕落する事無く、精神面の練磨と自立をも、各自が自ら行い養おうとしている事が伺える。
ところで、スポーツにおける真剣なトレーニングや運動は、心身共に追い詰めて鍛えるものである。自分にとっての極限近くまで追い詰めた時、ストイック、無欲となる。トレーニングによって欲望から解放されるだけでは無く、普段の細かな悩みやストレス、拘り(こだわり)からも自由になる。
そして「独立リーグ」の名の通り、特にBFLの場合は「無給」である事からの、金銭の奴隷とはならず、報酬の奴隷とはならず、また理念から欲望の奴隷ともならない、それらから精神的に解放され自由に熱中し修練する様子が伺えるのである。
本ブログ過去の関連記事
・2013/10/26付:「自分の『欲望の奴隷』とならずに、創造主の『御心』を知って、それに委ね従う事が必要・・・『しがみつかない生き方―『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール 』を読んで」
・2015/11/29付:「精神的に自立した本当の大人は自分で勉強する・・・セックスを基準に大人と判断する世間の低レベル」
・2016/04/17付:「有名人の覚醒剤使用と世間の人達の欲望への依存は同じ・・・際限ない一時凌ぎ・暇つぶしからの自立の必要性」
・2016/05/08付:「自ら考え学ぶ高い道徳感と真心から健全財政に戻す為の消費税導入を決心・・・『大平正芳の人と政治』を読む」
・2016/07/21付:「『笑われて来た』イチロー氏の不動心・集中力・信念貫徹と常識外れの科学的・物理的根拠を基にする打撃」
・2016/12/12付:「カジノ法案、経済(お金)至上主義は精神を退廃・堕落させる・・・日本独自の歴史・伝統・文化・自然景観を売りとする観光が国の品位・誇り・自尊心を保つ」
・2017/02/06付:「教育無償化は精神の堕落腐敗を招く・・・苦学力行、蛍雪之功、臥薪嘗胆、ハングリー精神、反骨精神が精神を鍛える」
・2017/03/29付:「『自信』とは、自分の判断を信じる事である・・・他人の判断・評価を信じる事は自信の無い『他信』である。しかし最高の次元は神を信じる『神信』である。」
参考文献
・2015/05/29付・産経WEST(産経新聞):「『プロ野球なのに…』全員無給、アルバイトは当たり前 独立リーグ〝残酷物語〟」
・2017/04/01付・神戸新聞朝刊:「井川 あす開幕戦登板 BFL兵庫と選手契約」
・ウィキペディア:「BASEBALL FIRST LEAGUE」
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