1997年のアジア通貨危機から今年で20年。タイを中心に始まった通貨危機は、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン等が影響を受けた。タイの金利が米ドルよりも高かった為に資金が流入していたが、ヘッジファンドによるタイ・バーツの空売りにより資金が流出に転じ、変動相場制に移行し通貨が下落した。他国も同様に金利を上げて通貨下落と資金流出を食い止めようとしたが、及ばなかった。そして、韓国はIMF(国際通貨基金)の管理下に入った。
日本も、今から30年程前のバブル経済の頃は、高い金利と急激な円高、株価高騰が在った。きっかけは、1985年のG5 蔵相・中央銀行総裁会議によるプラザ合意であった。但し日本の場合は例外的で、経済分野での構造改革が進んではいるものの、依然として輸出産業が優位である為に、円安の方が都合が良い所となっている。
ところで現在、支那(中国)が通貨・人民元の暴落を防ぐ為に金利を引き上げている。しかし、アメリカの金利引き上げによって相殺されている。更に金利引き上げによって、不動産の相場が下落して、支那バブルの崩壊が起こる可能性が有る。また地下銀行等により支那からの資金流出は依然として存在しているが、人民元の下落により一層の資本流出が高まる可能性も有る。株価の方は、2015年の大暴落の後、ほぼ一定水準に維持している。
一方、アメリカの株価は異常に高騰している。株価急落を防ごうと、日本等から資金が流入して買い支えられている。
果たして、支那発、或いは米国発の世界大恐慌が起こるのだろうか?。また、その解決の為の戦争が起こるのだろうか?。
本ブログ過去の関連記事
・2017/03/29付:「アメリカの株はいつ暴落するのか・・・世の終末、世界大恐慌、ハイパーインフレ」
・2017/04/15付:「果たして、支那(中国)発の世界大恐慌は起こるのだろうか」
参考文献
・2017/07/01付・産経新聞:「【田村秀男のお金は知っている】不気味な中国金利上昇、人民元暴落不安消えず」
・2017/07/02付・神戸新聞朝刊:「マネー奔流 今なお脅威 アジア通貨危機から20年 ドル依存 さらに強まる」
上海総合指数の推移(月次:2014年1月~2017年6月) ・・・出典元:世界経済のネタ帳
上海総合指数の推移(年次:1991~2017年) ・・・出典元:世界経済のネタ帳
関連動画
YouTube: 【高橋洋一】中国経済成長は信用ゼロ!指標の見方は?2017年4月
YouTube: 地下取引が横行 1年で9000億元が海外流出【中国1分間】 20170407
YouTube: 金融工作会議に習近平が異例の出席 20180719
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一方、アメリカの株価は異常に高騰している。株価急落を防ごうと、日本等から資金が流入して買い支えられている。
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・2017/07/01付・産経新聞:「【田村秀男のお金は知っている】不気味な中国金利上昇、人民元暴落不安消えず」
・2017/07/02付・神戸新聞朝刊:「マネー奔流 今なお脅威 アジア通貨危機から20年 ドル依存 さらに強まる」
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