ウクライナがロシアを破るという触れ込みが2ヶ月ぐらい続いているウクライナ問題ですが、地上の情勢がそっちに行っているという話しはこれまでのところ存在していない。
だがしかし、メディア上ではウクライナ軍は強く、ロシア軍は弱く、もろいロシアでレジームチェンジをするのが西側の使命らしいので、このままロシアに政変が起こるまでこの紛争は続くんでしょう、多分。
私は、ロシアと西側の間は離婚なので少なくとも10年ぐらいはどうしようもないだろうと思ってるけど、経済学者のマイケル・ハドソンは30年ぐらいと言っていた。
ロシアは文明的にはギリシャ、ビザンチンの影響を多大に受けたヨーロッパ文明の伝承者だと思うけど、政治ブロックとしてのthe Westと敵対関係にあるので、このブロックと離婚することは思えば別に不思議ではない。
そしてこの政治ブロックは、本人たちが思うほど評判のいいものでもない。わはは。
今回制裁だ、制裁だと騒ぎ、ロシア資産の泥棒になんの躊躇もないのがこの黄色の政治ブロック。そして、この黄色が、お前も仲間に入れと各国をつっつきまわってる。
なんとしてもロシアを弱らせようと戦争を選んだ西側さん。何度もウォーニングが来たけど選んじゃった。
選んだのは、アメリカだけじゃない。それはそう。それはそうだからなのか、昨日あたり、米国防省のカービー報道官が、どう取っていいのかわからないようなことを言っていた。
私たちがウクライナにしているのは兵器類を送ってるだけじゃないんです、我々NATO諸国は8年間、トレーニングなどしてウクライナを支援してきた、だって。
これは何。アメリカだけじゃなくて全NATOが8年間ウクライナで戦争準備をしていたのだ、と・・・。みんなの責任だと言いたいの?わからない(笑) https://t.co/TEnp8DC75d
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) May 12, 2022
なんのつもりなんだろうね(笑)。
こんなに強いのは我々が訓練してきたからだ、って言いたいの? いやぁ・・・・。
あるいは、我々は戦争を回避しようと努力したが無駄だった、と、多くの人が気づいている通りのことを注目度のゲロ高い5月9日のスピーチでプーチンに明言されたので、なにか、具合の悪いことが国防省に起こっているのだろうか。
ビクトリーデー@モスクワ 2022年
そういえば、ロシア軍は引き続き、米国が主導し、NATO各国も似たりよったりで協力していたウクライナの生物研究関係の資料を発表している。発表させておけ、偽情報だ、とtwitter戦士はそう言ってるけど、それで終わるか否かは定かではない。
他方、ウクライナの武装組織のうちのアゾフ大隊の妻という人たちが、「夫らを死なせないで」 と法王に懇願に行った、とロイターが報道している。
ウクライナでは、実は他にももっと多数の妻たちが、ウクライナ政府に救援を願って騒ぎになっている。ウクライナ政府は死体さえ運び出さず、ロシア人が死体を回収したりしているぐらいなので、もはや、なんというか、ウクライナの一般兵士には興味を持ってないと思う。そういう政府。
だから、そんな中でナチ度の高いアゾフの関係者が法王に会いに行って、会えて、それが世界的にメディアで流れる、というのは、ほぉおーーーといったところ。
実際、仲間だからなぁと言いたい。
つまり、現代のナチ派が本質的かつ歴史事実的にナチの親方である法王に頼みにいった、と。ある意味、真実の暴露なのだろうか・・・。すごい世の中だ。 https://t.co/LDWE71p2An
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) May 12, 2022
そして、アゾフの仲間なんだろうな、という人がもう一人。
国連を代表するところのグテレスというおじさん。この人は、ウクライナでの停戦は近い将来には見えていない、と言った模様。なんの権限あって言ってるのだろうか?
Truce in Ukraine is not a prospect of near future — UN chief
(無茶苦茶人相の悪い写真で驚く。TASSにあった)
このおじさんは、先ごろ、人道回廊を作って民間人を運び出すのです、と気張ってマリウポリに行った。実際、その時に100人ほどの民間人は出てきた。
そしてその後にもぽつらぽつら全部で500人ぐらいの民間人が出て来て、ロシア側は、民間人はもう出た、と判断しているっぽい。
だがしかし、伝え聞くところでは、その時、国連と赤十字は何十台ものバスを用意していたらしい。つまり、100人ではなく、残りの、想定では2000人ぐらいの民間人でない、評判の悪い人たちを救援に行ったのではないのか、と噂されている。
DID UN SECRETARY-GENERAL GUTERRES COMMIT A WAR CRIME AT AZOVSTAL?
まぁなんというか、中立的にふるまおうとした国連総長は殺された人だけじゃないかとも言われているので、さもありなんという光景なのかもしれない。
そして、そんなぐじゃぐじゃの中でも、意気軒高なNATOは、フィンランドとスウェーデンを加盟させるらしい。つまり、紛争の徹底的な拡大を望んでいるわけですね。
フィンランドはそもそもロシア帝国だったところをボルシェビキが考えなしに独立を許可しちゃったところなので、ロシアの安全保障にとっては実にまったく、お話にならないほど大問題なところ。これによって、レニングラードのジェノサイドが可能になったと言っていいでしょう。
それが故に戦後は、永久に中立するという条件でフィンランドは中立国となったわけですが、それを一方的に放棄するそうだ。当然、その領土にNATOのミサイル、レーダーを置くとかなんとかいう話しになるんでしょう。それはすなわち、フィンランドは2つ目のウクライナになるということ。
スコット・リッターが、NATO入りしたらフィンランドの安定と繁栄はもう終わりになる、そんなことをして何になるとこの経緯に大反対していたが(結構のビューを集めた動画がある)、私もその趣旨から大反対。
だがしかし、我が方の岸田総理は大賛成なんだそうだ。多分、極東NATOのつもりで動いているのでしょう。
どうなることやら。もう、まったく海図にない航海状態なので、この先も大変大変が続くでしょう。
前から言っているとおり、ロシアがどうなのか、が問題じゃないんです。西側がロシアを打倒する、壊してなんか儲ける、利益を得るという発想を捨てない限り、この地平には争いがある。まぁ、十字軍なんだよね、要するに。解決は、共存といえるか否か。
■ オマケ
まさにその通り。
💬🇷🇺ロシアのラブロフ外相
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) May 12, 2022
❗️ヨーロッパでの戦争の可能性を心配していらっしゃるのなら、我々はそのようなことはまったく望んでいません。注意していただきたいのは、この状況においてロシアを負かさなければならないと常に執拗に言い続けているのは、まさしく西側であるという点です。 pic.twitter.com/ponJOz785S
400年ぐらいずっとこの調子。今回は、チャイナの帝国も強いし、キャサリンの帝国(ロシア)も強い、ペルシャもへなちょこじゃない、インドも食われてない、みたいな並びなので、十字軍にとっては不利な成り行きだね。
東には大日本帝国。
ナチスドイツを育てたのは、欧米の金融資本家で、イギリスはドイツの侵略を見て見ぬ振り。
それで勝利したロシア!
勝てるわけないじゃん、と思う。
まして、現在、中国、インド、イラン、ラテンアメリカだってロシアの味方。
よくも、朝から晩まで、こんなに嘘が付けるものだと呆れ果てる。とても下品だし情けない。
サウジアラビア、インド、イタリアは、ラブロフ外相とのインタビューを報道していた。インドのインタビュアーの女性はとても優秀で、ラブロフさんから「スパイになれる」と褒められていた。
CGTNでラテンアメリカのジャーナリストとのインタビューがあり、ウクライナの戦争は8年前から西側が始めたもので、その経緯が消されていると言っていた。ウォルフォウィッツドクトリンにも触れていて、とても素晴らしいインタビューだった。ラテンアメリカもたいしたものですね。ウクライナの現地取材もちゃんとやっている。
ところが今回の特殊作戦で,その連合会は来年ロシアで予定された会議をキャンセルしたばかりでなく,ロシアの学会の連合会構成員としての資格停止をし,ベラルーシの学会もベラルーシ政府がロシアを助けたという理由で,同じく資格停止にしました.かつて会長を務めた彼もさまざまな役職から降ろされました.
彼が言うには,今のヨーロッパはスターリン時代のソ連だ(ロシアではスターリンについての評価は二分されます.彼は批判的なほう),今はヨーロッパよりもロシアのほうがずっと民主主義が機能している.ヨーロッパの反ロシアは常規を逸している.しかし結局これが彼らのもともとの姿なのだろう.友好づらをしていても,要は何をされても文句の言わないロシアでなければならないのだろう.ナチズムは反ユダヤというのは見せかけで,本質は反ロシアなのだ.今のヨーロッパはナチズムを隠そうともしていない.もう幻想は捨てた.ヨーロッパではまともなことを言う人々が迫害されている.日本でも同じだろう.君も気をつけろ.
と言っておりました.
もう早いうちの修復は不可能でしょうし,何も西側に譲歩する必要もないのでしょうね.
離婚後は、相手に干渉しないのが原則。共通の利害(子供の養育)に関してのみ、関わらざるを得ないが、それも最小限に止める努力をする。
だとすると、欧米とロシアの関係は離婚ではないと思う。相手を締め上げよう、絶対的に支配したい妄想を永遠に諦めない欧米が精神的に病んでいるのが問題。(いい加減しつこいって言ってるんだよ!)
むしろ、離婚して、お互い関わるのは必要最低限にした方が、平和。離婚は悪くない。
それで、昨日は、シベリウスのフィンランディアがかかった。
音楽専門のローカル局にまで毒がまわってる。
笑いごとじゃなくて本当にそういう選曲だと思います。
だってヨーロッパじゃ、3月にロシア文学の講座を閉じた大学があって騒ぎになってたぐらいなので、いわゆるアカデミアとか何か高尚なことをやってるクラスターがまるごと「反ロシア」になってるんだと思う。
それだけでなく,原語の名前をウクライナ語を先にするなど,至る所でウクライナを強調しています.英語版では of Ukrainian origin とだけ書かれているだけです.あとは独仏版しか見ていませんが同じで,日本語版の異常さが際立っています.
以前,クリミア戦争でナイチンゲールがロシア兵の看病をしたという,本国でも言わない嘘が日本で語られていた話をしましたが,日本はロシア叩きに関しては欧米以上のことをする時があるようです.
まあ日本は欧米の歓心を買いたいただの目立ちたがり屋で,欧米,特にヨーロッパの問題が根深いことには変わりありませんが.
敵性音楽、敵性文学と言うレッテルは戦時日本や赤狩りの米国に回帰したかのような時代錯誤感。忖度の極みのような味わい。うーむ、学びの無い存在だな、人間って。
自らの文化からだけでなく、自分たちの中からは決して生まれで得なかっただろう異質なよその文化からのエネルギーをも得て、私たちは豊かになってきたのだろうに。他者を知り自己を識る、鏡の存在として。アメリカの鏡日本、と言う書もありましたな。
そんな豊かさに背を向け、発想を内向きに極めればその先は袋小路しか無い。自己矛盾の果ての自己破壊。
かくして史実が改竄され、自己都合的神話に糊塗された歴史認識に依拠したファシズムが正当化され、退くに退けない所まで自らを追い込んで、ルビコン川を渡ってしまう。
西側の罪深い欲と無理筋なそれの正当化が毎回こんな悲劇を世界中に撒き散らしている。
付き合わされる側は本当にやってられないですね。世界の大半がロシアを非難していないと言う間違いない事実が、唯一の希望ですね、人類にとって。
この度のフィンランドのNATO加盟申請のニュースは多くのロシア人を激怒させたようですね。レニングラード飢餓包囲作戦でのナチへの協力振りを圧倒的多数のロシア人は忘れていませんよ。愚かなことをするものだ。所詮は”アル中国民”なのです。