米ケリー国務長官によるソチ訪問は、ケリーさん一人じゃなくて国務省の役人、アドバイザーを引き連れた訪問団で、プーチンとケリーの会談ではなくてその前のラブロフ vs ケリーの実務会談4時間がキーだったでしょうね。
そういうわけで、
米 ケリー国務長官が2年ぶりロシア訪問
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150513/k10010077641000.html
アメリカのケリー国務長官は、ウクライナ情勢を巡って悪化した関係の続くロシアを2年ぶりに訪れてプーチン大統領やラブロフ外相と相次いで会談し、停戦合意を履行する重要性は確認したものの、具体的な打開策についての議論は平行線をたどりました。
具体的な打開策についての議論は平行線をたどったにせよ(根本のところでは平行線でしょう。なんせ、クーデーター問題が残るから)、
こっちの日経が伝えていることがより重要だと思いますよ、NHKさん。
米ロ、イラン核問題など「幅広い分野で協力」
国務長官ら会見
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H06_T10C15A5MM0000/
(略)会談では親ロシア派武装勢力とウクライナ政府軍の間で局地的な戦闘が続く同国東部情勢が主な議題となった。ケリー氏は会見で停戦合意の履行が必要との認識 で一致したと語った。親欧米のウクライナ政府が停戦合意に反して戦線を拡大しないよう、米国として影響力を行使する意向も示した。
アメリカは初めて、ウクライナのキエフ政権側に停戦合意に反して戦線を拡大しないようアプローチするよ、と言ったわけね。
これまでは、すべて悪いのはロシア、親ロシア派、反乱者、だったわけだけど、キエフ側も悪いんだよ、と認めたという話ですね。キエフのネオナチ軍団の度重なる反乱ってか、そもそも停戦なんかする気ねーという態度にあることはすでに周知なのに米政府および米英メディアが嘘八百を続けてきたが、米国も影響力を行使するとは、これまでの態度を、一応修正する気になったらしい、ってことでしょう。
その他、制裁については、ロシアは別に今すぐ解除してもらわんでもいいよ、ではなかろうか。ロシアの農民の人はまだ制裁してて、とか言っているぐらいだし。このままぐずぐずあと半年か1年ぐらいは続くでしょう。その間に商品の取引先が変わる。
また、制裁をめぐっていくなら、欧州内でまったく足並みがそろってないから、6月の制裁見直しの時期に、たとえばハンガリーとかチェコ、ギリシャあたりが、制裁反対を言い出したら欧州の混乱が表に出るだけ。だから、どこかで「自然に」みんなが合意できるような感じにしたいのはまず欧州側だと思う。でもって、すでに欧州各国は、欧州とロシアを離すためならなんでもやってくるあの憎きアメリカ、みたいなムードもちらほらあるのでこのへんでなんとかせな、ってのもあるでしょう。
あと、イランを巡る動向、補助線としてのインドってあたり。チャイナも大きいけど、地政学的にはそっちじゃないんだと思うというのが私の考えです。
というわけで、私が思うに、これは旧ナチ勢力を援用したポーランド・ユダヤグループであるように見える一団が敗北したということではなかろうか? そもそも、ケリーはそっちの人じゃないんだと思うわけですね。むしろ、反ナチ、反軍産複合体グループの人でしょう、このおじさんは。
■ ようやくマジになったらしいドイツ
ドイツとフランスの努力で停戦したのに、何かどうも動きが鈍かったドイツだったけど(フランスはどこに行ったの?)、ロシアとアメリカの会談と並行して、メルケルさんはウクライナのポロシェンコ大統領と会談していたらしい。ミンスク合意しかない、これをなんとかせな、とどうやらドイツが本腰を入れてきたように見える。
Breakthrough to Ukraine peace in recent days, no alternative to Minsk deal - German FM
http://rt.com/news/258197-steinmeier-ukraine-peace-progress/
ウクライナの紛争は、またドイツが何かやってるという疑念がチェコ&スロバキアはもちろん、ハンガリーあたりからも出てくるので、ドイツは精力的に動くしかないでしょう。モルドバ、マケドニアあたりも沈静化させないと怖いっすよ、とかも思う。
すでに帝国主義を疑われ出したりして、一般ドイツ人にとっては踏んだり蹴ったりだと同情してる。しかし、やっぱり金融街持ってるし、エリートグループには恐怖すべき人々がいる国ではあると思われますです。
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