トランプの勝利だけでも大騒ぎだったのに、間を置かず中国、ロシアの首脳と電話会談をしたことで、反トランプグループは大混乱って感じの今日この頃。
そんな中、ロシアでは、アレクセイ・ウリュカエフ経済開発担当大臣が大型の汚職で拘束された模様。
Russian Economic Development Minister Ulyukayev Officially Charged With Bribery
https://sputniknews.com/russia/201611151047451003-ulyukayev-bribery-charged/
Russian economy minister detained over alleged $2 mln bribe linked to Bashneft deal
http://tass.com/economy/912364
これは最近ぼちぼち行われていた地方の行政官が交代になっていたのと同期し、だんだん本丸に近づいたドデカい一件であろうと思う。
しかし、やっぱりRosneft(国営石油会社)がらみなのか、という感じもちょっとあるなぁ。まったくの私のカンですが、これは泳がせていたのではあるまいか。必ずシッポをつかんでやる、みたいな感じで。民営化がらみの報道を呼んでいて何かひっかかっていた。
で、この動きは、エリチン時代から(あるいはソビエト存続中から)ずっと脈々と続いている大西洋主義者(西側とべったりする派)をようやく切れるフェーズに来たってことじゃないですかね。
ロシアは、国民は圧倒的にプーチンとそこが作る政権を支持しているが、エリートたちの中には大西洋主義者が結構いて、しかもその人たちが要路にいるってのが常に大問題ってのがおおざっぱに正しい見取りだと思う。
ロシア帝国時代からずっとそうだとも言えるけど。
で、プーチン政権はマジで一般国民の支持が頼りなので、最近は自由度が上がったとはいえ、切れないところを見るとよほど強力なんだなとか思っていたところ。
本当にそうなのかどうかは私には一部判断できないけど、この図が、ロシア庶民が考えるお尋ね者9人衆らしい。
要するにメドの系統ね。上段右は中央銀行総裁。
今回のおっさんは下段中央。「済」とかつけるべき?(笑)
■ オマケ
日本も関係あると思って、どう書くんだろうと楽しみにしていたら、こんな記事が。
露、経済発展相を拘束 領土交渉のキーマン、2億円の巨額収賄容疑 日露関係への影響避けられず
http://www.sankei.com/world/news/161115/wor1611150022-n1.html
黙ってた方がいいんじゃないかと思うんですけど(笑)。
まぁ日本ってようするに、アングロ・シオニスト系統以外に頼るものがない国なんだと思うんだよね。
これじゃ今後はやってけないというのが私の考えです。人々が納得して、どこに出してもなるほどと思えるような議論を基に政治をすべきですよ。
米が兵器輸出を解禁して中国包囲網の事実上の同盟国みたいな報道があるけど、たぶん、そう遠くない将来に親中に戻る揺れ戻しがある。この揺れ戻しが起きた時にカラー革命で共産政権はやられるんじゃないか。
ハイブリット戦で中国も介入して、ウクライナみたいな内戦が起きると思うのだけど考えすぎ?
構造的には私はないでしょう、って読んでます。
つまり、ベトナム戦争が起きない、または起こさない1945年が始まってる、ってのが現在の意味でないかと思ってます。
ところでドイツのロシアの戦勝70周年の記念行事への「法事参加」のRTの動画、見ました。そしてとても感動しました。暗い怨念に満ちた靖国とは全然、違いますね。ご紹介、ありがとうございました。
DEEPLY JAPANには教えられること多く、いつも敬服しながら拝読しています。