昨日バーニー・サンダースのことを書いてロン・ポール路線と同じものがあると書いたばかりだけど、ふと見たらバーニーは12月23日付けニューヨークタイムスに寄稿して、まさしくその彼らがいうFed、日本人がいうFRBについて激烈な批判をしていた。
アメリカ大統領選雑感
いわく、アメリカ国民全体に奉仕すべきはずのFRBは規制を担当する当の銀行家たちにハイジャックされている、ウォールストリートを規制するためには、まず連邦準備制度(つまりFRBのシステム)を改革すべきであると主張している。
To rein in Wall Street, we should begin by reforming the Federal Reserve, which oversees financial institutions and which uses monetary policy to maintain price stability and full employment. Unfortunately, an institution that was created to serve all Americans has been hijacked by the very bankers it regulates.
もうこの話は、2008年以来かれこれ7年みっちり世界中で出回っているので、まったく驚きでなくなりましたね。
今後の成り行きに注目ですね。
ウクライナのロシア債務で書いたようにIMFが相当おかしいところを見ても、いわゆる西側金融支配の現状は2008年よりも悪化しているんだろうなと推測できるし。
主要メディア的には、サンダースを、社会主義者だ、極左だというレッテルを貼って、見るに値しない人物だ的にしてきたんだけど、サンダース陣営は実際に人を集めて集会をしまくっているので、支持層は堅調でしょう。
極左ってか、でも、れっきとした共和党の代議士であったロン・ポールも同じ主張をしていたし、今もいるんだが、彼も極左なんだろうか。笑いがでますね、これって。
あと、主要メディアが嘘つきなんだってのは、サンダースによってではなく、シリア、ロシアがらみでうんざりするほどになっているので、主要メディアのレッテルがまったくとまではいかないが、かなりの程度効かなくなってることもこのたびのファクターとしては重要でしょう。
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欧州はそれでも動かなかったんですが移民問題で一気に、支配層、グローバリストは俺らの敵だという感じがひろがった気がします。