中国を訪問中のイラクのアル=アバーディ首相と習主席の間で、両国間の関係を戦略的パートナーシップにアップグレードしようね、という合意が発表されていた。火曜日の出来事。でも日本語の新聞記事には見当たらなかった。
China and Iraq Announce Strategic Partnership
http://thediplomat.com/2015/12/china-and-iraq-announce-strategic-partnership/
イラクからの石油の輸入量が数年間で倍以上になっていることもあり、そもそも関係は強化されていた模様。中国は、サウジからの輸入量が最も多く、イラクが第2位らしい。
こういうふうにばらけておけば両方の関係者になれていい、ってのもあるでしょう。その他にもイランもあるし、ロシアもある。というわけで自国の人口の多さをフルに活かしてるよなぁとか思う。
前にも書いたけど日本の武器は比較的人数の多い国だという点でもあるんですよね。だからロシアからの購入分を増やして万一の時のバランスためを考え、あわせてそれによって外交上に自分の重みを加えるといいんだろうにね、と前から思ってましたが、まぁでも、日本ではすべての卵を一つに盛るのが正義らしいので、なんだかな、ですよ、ほんと。そういえば、北米のシェールガスこそ革命だ! みたいなことを言っていたような気がするんですが、あれはどうなったんでしょうか・・・。
中国、ロシアは、アジアだけでなくこのへんの欧米チームにぐじゃぐじゃにされた地域の復興需要ってのも今後見込まれるのではあるまいか。ロシアはシリア担当ならイラクはチャイナで、とかになるのか。それはいいのかも。いやいいのかどうかわからんけど・・・。そもそも中国で国民党が優勢だった時代に上海を開発したサッスーン財閥はイラクのユダヤ人だったような。さすがにそれは関係ないのだろうか。いやでも、みんな長期的だからなぁとかいろいろ考えてしまう。
なんとなく、アメリカなのか欧米なのかわからんけど、アフガニスタンもイラクもロシアに主導権を取られるのは嫌だがチャイナならいい、という選択をしているような気がする。
一方ロシアにはインドのモディ首相が行っている。
何日か前の朝日だったかに、ロシアはインドに接近しているみたいなアホな記事が載っていた。モディさんのモスクワ訪問は、第16回目の年次訪問だそうです。
防衛、エネルギー、航空などの分野でロシアとの技術協力によってインドで製品を作るという形でプロジェクトというか関係のプラットフォームを作ることになったのでインドの産業界も乗り気みたいだ。明日のニュースで出てくるでしょう。
この関係ですね。この写真何度みても何かほほえましいのでまた貼っちゃう。
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永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04) |
白井 聡 | |
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