新型コロナの騒ぎがとても胡散臭い部分を含んでいるとは、世界中のいたるところで言われていることなんだけど、そんな中、ふとある記事を読んでいたら、生化学兵器は別に珍しい話じゃなくて云々カンヌンときて、そういえばJapan/Nazi向けのペーパークリップ作戦でそれらの知見、体験はアメリカにもたらされたんだから、とコメントがついていて、そうそう、こういう表現をすべきなんだよな、と思った。
ペーパークリップ作戦とは、WWII末期にドイツの科学者などをアメリカに連れて行った話で、その極東版だということを言いたいんだろうと思うけど、どちらかというと、実質的には、ナチとか欧州のファシストを逃したバチカンのラットラインの方があたってる気もしないでもない。
いずれにしても、帝国日本とナチドイツの一部は、共に、戦後、アメリカに許してもらって戦犯容疑を逃れた。
これは同じ仕組みだったんでしょう。担当部署などに違いがあったとしても。
ナチと日本帝国は、どちらも、これらの極悪行動は対ソ連で使えますよ、という理由からアメリカの偽の許しをもらった。
(偽、というのは、だってじゃあそんなことをしていいいというのなら、極東とかニュルンベルグの裁判をして国連を立ち上げて、という筋はどうなるの、ということだから。)
で、それらのオフィシャルな逃亡手助け以外でも、ナチの場合は、殊にアインザッツグルッペンのような著しく極悪な部分がアメリカ/英に投降して許してもらって罪を逃れたことが広く知られている。しかし、ユダヤ人やロシア人、ポーランド人などがそれらの人々を追い続けたために、年月を超えて追われている人がいる。ついこの間もそんなことがあった。
「ホロコースト神話」(西側謹製)が崩れてる
他方、日本の場合はどうも今一はっきりしないままここまで来た。
むしろアメリカの文書解禁によって出てくる資料などが、過去の話に光をあてる役割を担っていたりすることが多い。
今日の櫻井さんがおっしゃるように、
米国の生物化学兵器開発は日本が行った生体実験のデータに負うところが大きい
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202003150000/
というのは本当でしょう。データ的な成果だけでなく、現実に使用してみた時の反応とか、対応というのは机上じゃ見えない部分なども役だったと思う。恐ろしい話だが。
そして、つい2年ほど前にも、NHKスがこれ関係の番組を作って、中で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/bf/ccec00f00713de1757773d928541a8b7.png)
731部隊再放送「歴史的資料はすべて我々の元にあったのです」
だけど、これを解明しようとする場合は、アメリカは利益を得ている当事者だから、いきおい話は半分になる可能性もあるわけで、これではダメなんだよなぁとか思ってみたりもする。もっと日本の中にあるはず、と多くの人が思っていた。
ということで、このニュース。2月のこの京都新聞の記事は新発見のことを伝えていた。
細菌戦「731部隊」の新資料発見 「ないはず」の戦後公文書 細菌生産を明記
2020年2月7日 10:57
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/155056
(略)
発見された公文書は戦後5年目の1950年9月に厚生省(現・厚生労働省)復員局留守業務第三課が作成した「資料通報(B)第50号 関東軍防疫給水部」との文書。西山名誉教授が昨年11月、国立公文書館から開示決定を受けた。文書は計4ページあるが、もっと分厚い資料の一部だった可能性がある。
うち1枚は「関東軍防疫給水部行動経過概況図」と題された縦約90センチ、横約60センチある大きな図面。「防給本部」について「部隊長 石井四郎中将以下約1300人内外 本部は開戦と共に全部を揚げて北鮮方面に移動すべく」などと満州(現・中国東北部)から日本に帰国するまでの経路が図説され、本部第一部が細菌研究、第四部が細菌生産などと部隊構成も記載されている。
731部隊新発見公文書の中身とは 細菌研究を明記
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/154984
2011年の公文書管理法施行を受け、厚労省は戦没者等援護関係資料を国立公文書館に順次移管している。軍人軍属死没者原簿、開拓団在籍名簿、引揚者在外事実調査票など延べ2千万人の記録で、今回発見された731部隊について1950年作成の公文書も、こうした移管文書の中に含まれていた。
ということで、部隊の移動の様子がわかってくるんでしょうね。
で、ここから、次はやっぱり朝鮮戦争時の話になるんだろうか。長年、朝鮮戦争時に細菌戦があったことは、嘘、ソ連と中国、北朝鮮のデマだと言われていたわけだが、どうなんでしょうか。ここらへんも追及されるべきでしょう。
wikiには、英語版、中国語版 etcに、「朝鮮戦争における生物兵器使用疑惑」という項がある。
Allegations of biological warfare in the Korean War
■ 問題の捉え方
で、731部隊を含むある種の日本帝国軍の問題というのは、ペーパークリップ作戦として捉えて、それはつまり対ソの軍事資源だったからこそアメリカに買われたんだ、という視点が重要なんだろうと思うんですよね。
これを、満洲が場所だから対中国だと捉えるのがそもそも話が半端だろう、ってこと。いや、中国人が怒ってはいけないとかいう話じゃないですよ。もちろん、難詰してください。
だがしかし、根本的に、1945年以前の関東軍他の日本陸軍は満洲にいて、ソ連を攻めようという底意を秘めていたわけだから、このユニットの主な目的は、対ソ戦における後方攪乱ではないのかしら?
だから、ソ連軍は他の問題も含めて全体的に大日本帝国の意図を非常に怪しんでいて、結果的に壮絶に日本軍を打倒した、と考えると、筋が通るのじゃまいか?
ということは、戦後いずれかの時から、これを対中国の問題として捉えてきたその捉え方は、ちょっと適切でなかったのではなかろうか?
これでは、ここらへんの大日本帝国アインザッツグルッペン物語みたいなのを解明できない。
ということは、またぞろ、
東西挟み撃ち体制が見たくなかったらしい
という話に繋がるのかしら、って感じ。
そして、それを放置しているもんだから、それを庇うためのカバーとしてへんな右派とか、善意なんだろうが妙な人道問題に収斂しがちな左派、みたいな人たちが跋扈していたということではなかろうか。
結果、こうなる。
ナチ・シンパのままでどこまで行けるのか
■ 今後:冷戦神話極東編も崩壊するのかも
で、この問題は、朝鮮戦争にも関連してくるでしょう。
それは、上で書いたような朝鮮戦争時に実際に細菌戦があったか否かではなくて(それも重要だとしても)、むしろ、日本の軍人、軍関係者を、「結果的に朝鮮戦争と呼ばれることとなった大戦争準備」に連れ出そうとしていたであろう、その中に731とか登戸とかいったユニットも入っているのではないのか、ってこと。
多分、国鉄三大事件というのはこの線で理解されるべき話なんじゃないですかね。それは、個人的には前から、鉄道押さえないと戦争できないって話じゃないの、それ、って思ってる。
(港湾ストとか鉄道ストって戦争遂行側にとっては大問題。あと、トルーマン政権時代のアメリカでは鉄道ストが多くて、政権は非常に苦慮していたというのも背景になりそうな気がしてる)
そういえば、帝銀事件という妙な事件もあった。あれも妙に大陸とか特務とかが垣間見える事件。
で、「結果的に朝鮮戦争と呼ばれることとなった」が、何か大きなことをたくらんでいた人たちがいたのでは、ってのは、日本にとっても米にとっても具合が悪い。
なぜなら、朝鮮戦争というのは頭のおかしい金日成がスターリンのOKをもらって、だしぬけに南下したというのがオフィシャルだから。
だけど多分、いろいろ違ったんでしょう。ここらへんは改めて整理して、どう説明できるのかを検討したい。
ぶっちゃけていえば、「朝鮮戦争」とは何だったのかを解明しないと、床下のゲロみたいなものが始終足元を揺るがすので、極東のWWIIは終わらないのではなかろうかという気がしてる。
■ オマケ
目標とすべきは、脱ウィロビー体制ではないのか、などと言ってみたい気もする。
ファシズムとの戦い変じてファシズム内左右となる
日本軍は中国で核以外のb・c兵器を本格的に使った唯一の国です。三笠宮も自身の著書で書いていますね。
なぜ中国で使ったのか、それは中国には反撃能力がなかったからです。
ソ連・米国は倍返しに反撃される恐れがあるので使えなかった。
戦後父が第4野戦軍で獣医をしてた頃、内蒙古を行軍していたとき、一村を焼き尽くす光景を見たそうです。
国共内戦では国民党が制空権を持っていたので、共産軍の移動は常に夜間でしたが、暗闇の中で一つの村を焼き尽くす光景はすさまじかったと言っていました。ペストの流行で村ごと焼いたとのこと。
父はペストはインドのような温かい国で発生するのにこんな寒いところで、おかしなことだと繰り返し言っていました。
朝鮮戦争は桜井ジャーナルさんでもよく書いているように中国をとるために起こしたと私は思います。
朝鮮戦争は、広大な戦域を抱えての総力戦だった対日戦と比しても、極めて局地的な戦争であるにしては異常に破壊的だったという点で、アメリカ国家の意志と軍に与えられた使命が明らかにWW2以前とは変化したことを示すメルクマールだったと思います。
いわば対独・対日戦を通じて得た「good war」という道義的看板に寄りかかりながら、現在まで延々続けられている非対称戦争の最初の事例とでもいいますか。
米軍の朝鮮での細菌戦疑惑については、ここ数十年どこもまともに取り上げた痕跡すらありません。しかしWW2の幕引きにあたっての内幕や上記のような「転回点」についてあれこれを考えをめぐらせると、「共産側のプロパガンダ」でするっと幕引きというのはむしろ不自然でしょうね。
自ら作り出した敵(イスラム原理主義)に対して戦いを挑むという大義名分のもと、我々国民は監視対象にされ、自由を奪われた。
そして、今度の自ら作り出した敵はウィルスだ。
やれ、非常事態宣言だ、外出禁止令だと、政府とメディアが一体となって騒ぐ度、不吉な予感がする。
権力にとって、実はパニックに陥った人々ほど、御しやすいものはないのではないだろうか。私はウィルスそのものより、ウィルス騒ぎの裏にあるものの方が怖い。脱線、失礼。
いやほんと、これは慣れてはいけない何かですよね。
実際、こんなことしながらもイラクでもイエメンでも戦争続行中ですからね。