予想通りサンダース強かったですね。引き分けって感じですが、サンダースは去年の秋口まで主要メディアが無視していた候補でそこから上り坂でヒラリーに追いつき、一方ヒラリーは独走のはずが追いつかれたわけですので、どっちが勢いがあるのかは明白。
共和党の方は、テッドが出てきて、これって共和党草の根としては一息でしょう。なんでかというと、トランプはいかになんでも広範な支持を惹きつけられる候補じゃないから。私としても10分聞いたら消したくなる。ただ、ああいうインパクトがないとエスタブリッシュメント候補を打倒できない。
で、エスタブリッシュメントは、ブッシュ弟が沈没したのでルビオを押す作戦に出ている模様。ネオコン亜流みたいな現在の自民党も、2年ぐらい前からルビオに加担してると思う。ぶっちゃけ、キーはネタニヤフ系統のイスラエルでしょうね。
ということは、テッドかトランプに入れてれば、あるいはこの二人がタッグを組む可能性を秘めていればルビオを粉砕できる、というストーリーで行くんじゃないかと思うな。
だけど前回のオバマ現象と同じように、共和党支持者からもサンダースに流れる票はあると思う。
まぁねぇ、本当はロン・ポールこそ本当のリパブリカンだったわけだけど、この人は筋が良すぎて、エスタブリッシュメントは絶対に許容できなかった。御子息も同様。だから、トランプ現象というのはロン・ポール潰しなんだと私は理解しています。バカなら許すと。しかし予想外に支持が伸びて、強かったのでエスタブリッシュメント的には誤算でしょうね。
個人的には今回出てる人全員嫌。アメリカ人でなくてほんとによかった。
で、誰が勝ってもプーチンやらラブロフ、セルゲイ・イワノフ、あるいはローハニや名前忘れたけど革命防衛隊の責任者の人とか、あるいはまた中国の外相もガッツがあるよ、等々、これらの人々とく比べた場合、アメリカの政治家たちがいかに安っぽいか。もはや信じられないぐらいの差がついている。キャメロンしかり、オランド、メルケルしかり。安倍などいうびょうもあらず、って感じ。
そういう意味で、実にまったく現在のアメリカという仕組みの総決算だなぁとか思う。
つまりね、私が思うに、これって、お金で買えないものがある、ということの例示だと思うわけですよ。西側の勃興は金を国債という形で刷りまくって、債権債務関係に持ち込んで利子で相手を粉砕してきたわけですが、こうやっているうちにすべての価値の基準がマネーになっちゃったんだな、と。マネー刷れば何でも手に入ると思ってきたら、マネーで買えないものにでくわした。それは多分、理性であり、dignityでしょうね。
このへんで書いたこと。
坂本龍一・伊藤貫・三島由紀夫
自分で書いたものの引用になるけど、これって現在の日本にとって非常に重要な指摘であり続けていると思う。そして、この伊藤さんの言は、三島の名をかたりながらその思想を踏みにじるようなことを平気の平左でやりのけている「保守」たちこそ獅子身中の虫だということの表明だったんでしょうね。
「三島由紀夫が最終的に腹たててたのは保守派でしょう?三島由紀夫はね、朝日新聞が憎くて腹切ったわけじゃないし、共産党に抗議して腹切ったわけじゃないわけ。三島由紀夫が嫌いだったのは、自民党でしょ、それから通産省、大蔵省、それから親米保守の言論人」
【西部邁ゼミナール】アジアは大火事で燃えている【2】 伊藤貫×西部邁
2014-04-22 02:34:28 | 欧州情勢複雑怪奇
http://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/5dd127ca246ac22046e57b81da04c846
■ 参考
西部邁 & 伊藤貫 まとめ
http://fanblogs.jp/dtj3/category_7/
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やっぱり、この国は私たちの国だ、お前ら1%だけの国じゃねー、と言える国と、そうは言えない国の差でしょう。
日本は人々の国という理念を受け入れていないですから、結局。