シリア情勢は、シリア軍がアレッポ攻略を行っている模様で、IS&トルコにとってはまたまた大打撃。でもトルコはまだ問題の広い国境を閉じないから話はまったく終わっていない。しかし、IS&トルコが覆せるかといえばそれも無理そう。
そうであるからこそ、イギリス、ってかシティーだと思うけど、ロシアが戦争してる~、とキーキー騒いでいるので、多分日本でもそこの部分だけ翻訳されて記事になっていることでしょう。探してない。バカバカしいから。
ウクライナは、あいかわらずの状況のようだけど、今日のタス&ロシア大統領府のサイトによれば、プーチンは昨日はメルケル首相と電話で話し(珍しいことではまったくないが)、今日はキッシンジャーと会談し、近日中にはバイエルンのCDUの姉妹党の党首ホルスト・ゼーホーファー氏と会談する模様。
Putin to continue friendly dialogue with Kissinger in Moscow on Feb. 3 — Kremlin
http://tass.ru/en/politics/854215
ってことはなんか話が出てくるのあなと一応メモ。
ゼーホーファー氏は、去年移民問題以来目立ってる人だね。このへんで書いた人。
ドイツ・メルケル与党CDU内で異変
で、ドイツは対ロシアの制裁のせいで特定のセクターにしわ寄せが来ている状態で、そこがもう我慢できない、あるいは我慢するならもう方針変えるしかない、ってところに来ているのではないのかと昨年末にも記事になっていた。
また、2週間ぐらい前にはラブロフ外相が年次の会見をしていて、そこで、ミンスク合意と欧州側の制裁について、欧州は罠に陥ったんだ、と語っていた。つまり、制裁とウクライナの合意を直接的に結び付けてしまったために、ウクライナのキエフ政権が、よーし邪魔してやる~となったらいつでも東部に砲撃して、ってことができてしまう。つまり、欧州側は手を失ってるんだよ、と。
そのへんはさすがに欧州だってわかってるだろうから、つまり、問題は欧州ってかEUがウクライナ問題をどう片づける気なのかにかかってる、ってことですね。結局そうなの。この問題は確かにアメリカのネオコン狂人集団がハンドルを握ったが、EUも自ら進んで助手席に乗っていたし今もいる。それをアメリカのせいにしていてすむのは、ぐずぐずしていることが利益になる場合のみ。現状はそうは見えない。
さてどうなるのか。
あとはなんだっけ。そうそう、これ。
■ フランス制作のマイダン
フランスでウクライナのいわゆるマイダン革命、あるいはクーデーターについてのドキュメンタリーがテレビで放映されることになっており、それが、キエフ政権にとってはまったく受け入れらないものであったため揉め事になっている。
‘Wrong' Maidan: Ukraine demands that France’s Canal+ TV take hard-hitting documentary off air
https://www.rt.com/news/330836-ukraine-france-maidan-documentary/
それは間違った解釈のマイダンだから放映するな、とキエフ政権は激怒している。
でも、フランス制作のそれは多分私たちが過去2年で理解したそれ。
と、こうやって並べてみるとやっぱりもうウクライナのクーデーターは失敗しでした、と、まさか誰かエライ人が言明したりはしないだろうけど、でも、各国民、とりわけ欧州民には、一応、お含みおきください、まではもっていく気なんじゃないかと想像。
ドイツは国民の一部(結構大きな一部)と個々の政治家は、最初から今までクーデーターの事情を知っている状況だが、テレビと主要メディアが狂人的な反ロシア報道を続けている模様。話題の提供に熱心なロシア草の根が怒るのかと思えば、どこもそんな感じではなくて、さすがゲッペルスの本家だな、みたいな感じで受け止められているのはいいのか悪いのか(笑)。
アメリカも連邦ですから他人事じゃないのにね。