7歳の男の子に、あんたまだサンタ信じてんのと尋ねたというニュースが日本のお茶の間にも流れるトランプですが、これは流れるんでしょうか?
トランプがイラクの米軍を訪問して、米兵を前に
アメリカは、世界中の各国のために戦うなんてことはするべきじゃない。報われないのに。だから戦うなら、その人たちが金だす
ということで俺たちはもはや世界のsuckersじゃない
‘We’re no longer the suckers of the world,' Trump tells troops in Iraq
ということだそうですよ。
suckerは、トランプがずっと言っている文脈では、自分たちは誰かのために戦わされている「いいカモ」は終わりだ、という意味で言っているといっていいんだろうと思う。
が、しかし、聞きようによっては、世界中から嫌われるイヤな奴は終わりだ、と言っているようにも聞こえる。
suckというのはチュウチュウ吸い上げるという意味で、この基本の意味は今でも普通に使われるのだが、同時に、ありとあらゆる罵倒に使われ、今では悪いこと、悪い奴、醜態全般を指している感じがする妙な語。
まぁその、要するにフェxxxのイメージが挟まってるんだと思うんだな、私は。これを無理やりやらされる → 最低最悪、という転じ方ではなかろうかと思う。興味深いことに、まったく逆の行為であるblow(吹く)も同じようなイメージを介して罵倒語になってる。
良識ある婦女子としては(笑)、これ以上の詮索はやめたいところだが、ともあれ、トランプは、もうこんなバカなことは止めだ、といったことを言ったことには間違いはない。
アメリカに使われまくってる属州民こそそう言いたいところだ、と言いたいわけだが、先に言われちゃった。あはは。
■ 方向性
で、トランプがどれだけ言ってもダメだという説もあるだろうが、こうやって語っていくことによって一般大衆を味方につけていけばそれが流れになる、というのも本当でしょう。
そして、こうやっていく間に、誰が反対しているのかをあぶりだすこともできる。
これまでの成績でいえば、西側の属州群はこぞって、どうぞこのままにして、という体制ですっかり出来上がっていたんだなぁって感じ。日本だけでなく、各国の一般国民が結構がっかりしてるといっていいでしょう。
■ イスラエル、シリアにちょっかい
一方で、今日はイスラエルがF-16を使ってシリアを空爆したというのが騒ぎになっていた。規模としては小さいが、これで、いいか、俺たちは今でもいつでもシリアを攻撃できるのだ、と言いたいらしい。
が、そのやり方は、民間航空機の合間をぬったかしてるらしく、ロシアからぎゅうーぎゅーに苦情を言われてる。要するにロシア&シリアの防衛網をかいくぐるために、民間機に接近しながら入って行ったんだと思う。そうすると迎撃する側が民間機を巻き添えにするから控えるしかないでしょ。
なんだその卑怯っぷりは、という話。
思うに、これは、一部の暴発なんじゃなかろうか。イスラエルは常に悪者には違いないが、これはしかし、特筆すべき悪者具合で、今これをやらないとならない理由も見えないし、やっても便益がない。
トランプがイラクで上記のようなことを言っていることを重ねてみると、イスラエルがらみで何か動きがあるからこそこうなんでしょうと思う。
ということで、2019年はイスラエル問題にかなりの時間を取られることになるのではなかろうかなどと思う。
よく考えると2001年以前のイスラエルは、シャロンのイスラエルだったわけだけど、そのシャロンも死んで、反対側のアラフォトも死んで、そこらへんからイスラエル問題が正面から語られなくなって久しい。これをもう一回戻さないことには地球に平和は来ない。
■ オマケ
トランプの話を聞きながら、私はどうしても911のことを思い出す。「そいつら」に向かって、もう止めだ止めだと言っているんじゃないかという気がしてる。まぁ私のカンでいいですが。
前にも書いたけどトランプはニューヨークの不動産屋なわけですよ。蛇の道は蛇というわけで事態をかなり正確に知っている人だと思う。
911後の米の対応はむしろテロの脅威を拡大した by 仏オランド
悪者のカバーになってるこんな損な役割は止めだ、サンタはいないぞ、と各国に入り込んでる狂人グループに言いまくってるということですね。あはは。
日本はそこで片面講和のツケからはじめる2019年というのが笑えませんが。
>suckというのはチュウチュウ吸い上げるという意味で、この基本の意味は今でも普通に使われるの
搾取者を辞めるの意味であってほしいものです。