引き続き中欧の動き。
ハンガリーが、ウクライナとNATOのサミットの開催に反対してる。
Budapest vetoes Ukraine-NATO summit, says Kiev’s new law a ‘stab in the back’
Published time: 28 Oct, 2017 10:30
Edited time: 28 Oct, 2017 10:43
https://www.rt.com/news/408080-hungary-ukraine-nato-bid/
サミットだけでなく、要するにウクライナをNATOに入れることそのものに反対であることからこうなってる。
ある種当然というべきか、西側メディアには今のところ出ていない。ロシア以外では新華社が報じている。
Hungary cannot support Ukraine's EU integration goals: minister
Source: Xinhua| 2017-10-28 03:53:51|Editor: yan
http://news.xinhuanet.com/english/2017-10/28/c_136710866.htm
BUDAPEST, Oct. 27 (Xinhua) -- Hungary cannot support Ukraine's EU integration goals and has vetoed the NATO-Ukraine Committee session of December, Peter Szijjarto, Hungarian Minister of Foreign Affairs and Trade here on Friday at a press conference.
とはいえ、これは英米・カナダの一部以外の、例えばドイツ、フランス、イタリアなども決して公言はしないながらも、まぁその方がいいだろうって話だと考えるべきじゃないっすかね。
だって、何が悲しくて、米の傀儡ポロシェンコとナチ直系の狂人集団をNATOの入れなきゃならないのよ、だから。NATOにこれを入れるということは、すなわちロシアと戦争するという話ですからね。そんなことをする理由は英米・カという英グループ以外には利益がない。
ある種これって、日本と北朝鮮の話に似てる。隣り合ってない英米・カがちょっかいかけて火を付けて、むちゃくちゃにしようとしている。被害は陸上で隣り合っている国々で発生し、そのツケも彼らが払う。
もっと言えば、第一次、第二次大戦というのもそんな話だし、アメリカ覇権というのもそういう話。
それに対して今回は、中欧勢が地味ながらもいろいろ画策して現在のところ場を凍結させている。ロシアが動くと騒ぎになるところは中国が出るという連携もあちこちで見られる。
しかしまだ終わったわけではないだろう。なにせ、ハンガリーのオルバン首相は、ソロスを出入り禁止の危険人物にしていることからも、西側勢力のメディアの猛攻撃を受けているところ。さらにこれかよ、というところで今後の行方を見守りたい。
全体としていえば、とにもかくにも現代の犯罪者集団NATOのせいでここまで酷いことになったというのは、もう確定でしょうね。ISと組んでるのも知られているし、ウクライナ危機もネオコン、ヌーランドだけでなくこの人たちの画策だろうと思うし。
■ オマケ
今年2月、Bloombergで見たアンケートを思い出してみると、NATOがほんとに壊れてるよなぁってのがわかるかも。
NATO東方拡大の20年後
軍事危機が起こった時、あなたの国の最も好ましい同盟国はどこですか?という質問に対しての答え。
記事の中でもハイライトされているように、ポイントは、
- ロシアは中国を、中国はロシアを最も重要な同盟者と考えている
- トルコ、イラン、ブルガリア、ギリシャ、スロベニアがロシアを選んだ
- トルコ、ブルガリア、ギリシャ、スロベニアの4か国はNATOなのにロシアを選んだ
あたりでしょうね。
前から何十回も書いてますが、NATO拡大を考えた人たちは、ソ連とロシアは違うという点の考察が足らなかったっすよ。
東欧諸国をほとんど騙しみたいにしてNATOに入れて、誰が敵かも考えさせてこなかったが、入ってから、NATOなんだから当然敵はロシアだと言い出す。すると、ロシアとドイツの間で、どちらかというと民族的にロシアに後ろ盾になってもらいながら、あるいは親戚、という人々は、そんなの聞いてねーよ、になるのは当然でしょう。
結論は、
- 過去20年ぐらいのNATOの東方拡大によって、中露同盟が形成され、そのは潜在的発展形としての中・ロシア・イランのトライアングルが出現した
- NATOは巨大になればなるほど周辺部に矛盾を抱えて結束できなくなった
ってところ。
金じゃ買えないものがある。場所、歴史、民俗性、そして人々の尊厳、といったところ。
ところでマイダンとはチュルク語由来だと思います.ウクライナ語で“広場”ですが,帝政ロシア時代はロシアの監獄内賭博場のことでした.読み物に良く出てきます.ロシアは想像可能なものは全て存在する国なのですが,流刑者は一万キロ以上を徒歩で行進するので,私物購入のためにお金を持参できました.その金目当ての淫売たちもぞろぞろ附いていったのです.最終の刑事拘禁施設には,賭博場があり,その金を貸す業者の刑事犯がおり,監獄当局が受け取る莫大な寺銭は官費の船や逓送手段を使い,欲しいところに融通されました.ウクライナでマイダン広場で独立運動が起こったとき,この言葉ですぐ「いかがわしさ」を感じ取りました.ロシアはもうウクライナを諦めたようです.このままの悲惨な状況のほうが,詰まるところEUにもNATOにも重荷となるからです.ロシア民族は耐乏には遺伝子レベルで対応できるのです.
ここ数年ほぼ毎日モスクワ発信の討論番組を見ています。ロシアでの最大の関心事はウクライナ情勢で、毎日キエフから「論客」を招待してモスクワのインテリと議論させています。僕が強く感じるのはキエフの若い層の知的劣化です。ソ連時代に教育を受けた世代とは明らかに思考力、知識ともに劣るように思えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Sl2pvAcst7Q
これはごく最近の番組で、歴史解釈を議論しているのですが、無知の強みというのか、キエフの若造がモスクワの大学学長補佐(歴史学博士)に向かって、講釈を垂れている図です。曰くは、ウクライナはヨーロッパの文明国であり、血塗られた未開のロシアとは違うというのが基本線です。(この番組内で紹介されている或る若者団体のfacebookの書き込み、「ロシア人の中にも一定数マトモなのはいるだろう。しかしそれは下水のなかの水分子みたいなもので、この水を飲むことはできない。」)
思い返せばソ連崩壊時、最も豊かな連邦構成国とされていたのがウクライナでした。当時5000万を超えていた人口は現在4000万以下になり、若者の出国は止まらず、戦争で街を破壊し、経済は崩壊、医療は先日の制度改革でアメリカ並みに患者負担が増えるようです。教育は無学のナチス信奉者を生むのみで、将来、やくざか売春婦かロシア語で言う「大砲の肉弾」になるしかないような国に成り下がりました。この結果にアメリカは民主主義の勝利だと言って大いにご満足な様子ですが。。。救えるのは唯一ロシアだ、という想いがロシア人に共通してあると思いますが、今は手出し無用といった感じです。
情報ありがとうございます。ロシア草の根系でもそんなことを言っていたので、多分相当な劣化現象が起きているものと私も思っていました。
まぁあのナチ系を主体にさせた時点で、むちゃくちゃになるのは目に見えていました。多くのウクライナ人は現在、抵抗しても無駄と各自耐えているところだと思われます。
ウクライナの文学ですが、むしろソビエトが発掘してやったものだという話を読みました。というのは、ソビエト内では民族教育をプログラムに入れていたので、各地域の作家とかをあえてフィーチャーしていたんだそうです。
長い目でロシアが救ってくれることを祈ってます、ほんと。
ロシアは別にウクライナをあきらめないと思います。大きな意味で一つの民族のままであり続けでしょうとも思います。
ただ、反撃することそれそのものがNATOとウクライナにいるナチ子孫の狙いですから、反撃できないところが辛いところだというのが現状だと思います。