とても面白かった。
『近代天皇論—「神聖」か、「象徴」か』刊行記念 片山杜秀(政治学者)×島薗進(宗教学者)トークイベント 1
『近代天皇論—「神聖」か、「象徴」か』刊行記念 片山杜秀(政治学者)×島薗進(宗教学者)トークイベント 2
近代天皇論 ──「神聖」か、「象徴」か (集英社新書) | |
片山 杜秀,島薗 進 | |
集英社 |
天皇の8月8日のお言葉を聞いて、知識人はまさか天皇ご自身が平和憲法や戦後民主主義の防波堤になるとは想像だにしなかったでしょう、という島薗氏の発言がこの本のエッセンスといえばエッセンスか。
それに対して、上の動画では、片山センセが、70年代にも、80年代にも共和制を語る人がいて、その人たちからしたらこんな事態はおかしいと言いたいだろう、しかし、じゃあ誰が言ってくれるんだ、他に誰かいるのかとなったらいない、と面白いおかしくある種悲憤慷慨していらっしゃる。
そうなんですよ。それそれ。つまり、自由と民主主義に向かうことの可能な現在の憲法の方が、戦前のごたごた状態よりいいに決まってるだろ、と語って大方の人が納得したり、ああ、あの人がそういうのならそれでいいんだなと言えるような大物知識人というのが現在の日本にはいない。そこに登場したのが、天皇陛下。というより明仁さんとお名前で呼びたい衝動にかられる。
このどんでん返しを日本の知識人たちはまだ総括できていないと思う。
で、一方で、それにもかかわらず、本当の意味での天皇主義者ならば、既に勝負は決まっているというのに、憲法を変えることこそ保守だの右派だの愛国だのという一群がいる。この人たちは何だろう。
不思議な世界だ。
思うに、彼らは別に日本を大事にしたいわけでもなく、単なる岸派ではなかろうか?あるいは極東米軍体制派とか。
その通りだと思います。
安倍晋三一派は何処から何処まで、
騙りのように見えますね。
岸派の戦略って、神国日本の大義を語りながら裏ではヤクザでも麻薬でも謀略でもなんでもこいで商売やって、あげくはCIAの極東担当みたいな感じなわけだから、よく考えれば驚くにあらずという気もします。