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FRB0.75%利上げ、第25回SPIEF開催

2022-06-16 17:33:09 | WW1&2
昨日は、米連銀が0.75%の利上げを決定した。そうなりそうだ、という話しが出回っていたので驚きという感じではないんだろうけど、大きな話。

今回のみならず次回も0.5%ということで、年末までに3.5とか3.8とかの率になる模様。

日経は、どうしてこうなったのかの記事を書いていたが有料の壁に阻まれているので読んでない。でも、どう考えても真面目な記事じゃないと思う。

FRB、なぜ大幅利上げを決断? 円安圧力さらに

FRB、0.75%利上げ決定 インフレ抑制へ27年ぶり上げ幅

なぜなら、どうしてこういう異常な緩和状態になったのか、そしてどうしてそれを止めるのか、止めると誰に最も影響があるのか云々といった、本当の構造的な問題について言及する気はないでしょ? 

だったら、書いてあることは、一般人に信じ込んでもらうための方便、要するに金融業界によるナラティブ管理にすぎない。したがって、それを真面目に検討することは屋上屋を重ねた無駄でしかない。

とはいえ、日経などの日本の経済関係者がこだわらないとならないのは、それら米連銀の方向性によって、ドルとの関係における円は安くなるであろうと読まざるを得ないからでしょう。そして日本の場合、資源国じゃないんだから円の水準が低くなることは多くのセクターにマイナスの影響を及ぼす。

ユーロはもっと深刻。日本の中で何か日本の方が状況が悪いようなことを言う人がいるけど私は全然そうは思わない。日本は日本だけだが、あっちは不安定極まりない多数の国が1つの通貨を使ってる。あっちの方が混乱するに決まってる。日本が静かにぼけていくのがいいのかというと、そうではないが ^^;;。


で、いろいろ大変なことだらけだけど、それらすべてを「ロシアによるウクライナ侵攻」という枕詞でなんとなく納得させる、というのが西側共通のインチキ方針だと思う。バカバカしいがホント。

(そして2月の「戦争」は、これら西側過激派による「乾坤一擲」的行動だったが、「経済的電撃戦 by プーチン」は失敗してさらに混乱を呼んでいる、といった感じだと思ってだいたい間違ってないと思う。対ロ制裁の異常さを考えてみても、過激派はマジものの馬鹿だった)


そんな中、ロシアでは昨日から恒例のサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)が行われている。第25回だそうだ。



SPIEF’s business program to reflect Russia’s readiness to develop new ties

今年のゲスト国はエジプト。恒例のプーチン登場のセッションには、エジプトとカザフスタンの大統領が出るそうだ。

それはつまり食料問題の話が出るんだろうなと思ったりする。カザフスタン+ロシア&ベラルーシ+ウクライナ東部を合わせると、様々な穀物輸出の3割とか4割を占める。ここを世界経済から外したいと西側は思っているらしいわけだが、どうしてそんな迷惑なことをするの、という話しでしょう。

対ロシア制裁に西側国家集団以外が全然乗ってこないのは実際当然すぎるほど当然。なんでソロスだのダボスだのアングロだのナチだの極東ナチのために、自分のところの経済状態をぐらぐらにせなならんねん、だから。


で、今回は例年と異なる仕様で開催されたらしい。サンクトペテルブルグの市長とドネツク人民共和国の人による祝砲によって開会だそうです。

 


ドネツク人民共和国はルガンスク人民共和国と共に、今年の2月にロシアが承認した国。今回のSPIEFに参加する各国の旗の中に、ドネツクの旗もあり、これが西側が例年にもましてこのSPIEFへの参加をボイコットしろと騒ぐ理由の1つ。



そのへんを中国CGTNが手短にまとめていた。この中に動画(英語)が入ってる。



だがしかし、そんなことでロシア人たちが怖気づくわけもなく、まったく元気に行動しているとしか言いようがない。そして、世界中の投資家層も、次の世界への胎動に気付かないほどアホならそれまでよ、という話しでしょう。

ペテルブルグの市長ベグロフさんが現状をよくまとめている。

投資家たちは落ち着いています。ロシアが西側諸国が投げ込もうとした危機を脱し、安定していることを知っているからです。私たちに課せられた制裁の嵐を私たちは静かに乗り越えてきました。これは私たちと協力したい人々や国々にとって最も重要なことです。このイベントは依然として高い国際レベルにあります。私たちの国が着実に発展していることを示すことが重要です。かなりの金額の商談がまとまるだろうと見ています。

St. Petersburg forum starts off with a cannon bang from Peter and Paul fortress


今年は、ピョートル大帝生誕350周年という行事もあったので、ペテルブルグはさらに賑わっているでしょう。もう少しすると海軍記念日も来るね。

そして、そのサンクトペテルブルグは、今やインドへと向かっているという、なかなか楽しい21世紀。「天子南面す」にちなんで、ピョートル大帝南面す、とか言いたい(笑)。

前から何度も書いている「南北回廊」がぼちぼち動いているという話しがあった。イランの国営企業がロシアの製品をインドへとお届けした模様。24日かかったそうです。

 

どうあれ、この回廊はあらゆるものがスエズ運河を通らないとならない状況を放置するより、遥かに良いでしょう。




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3 コメント

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コンテナ船スエズ閉鎖で南北回廊復権! (ローレライ)
2022-06-16 19:11:02
コンテナ船がスエズ閉鎖した事件で第二次世界大戦時に遡る南北回廊利用が見直された!
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雑音無視で粛粛と勝つだけのロシア! (ローレライ)
2022-06-16 19:38:30
雑音を無視して粛々とブルドーザーみたいに勝つだけのロシア!
西側陣営は雑音しか妨害手段が無い!
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右肩あがり (セコイアの娘)
2022-06-18 08:52:41
異次元の低金利政策とやらで膨張したバブル潰しに西側が必死になっているのを横目に、ロシアの通貨も株価も堅調に戻してきている。ルーブルに至っては、ウクライナ以前の1.5倍になってる。
ルーブル買っとけばよかった!(笑)
ソロス、口では「プーチンをうち負かせ!」とか言っておきながら、裏ではこの超荒相場でロシアに投資して、短期でボロ儲けしてるってことない?
ソロスに限らず、ウクライナ相場でボロ儲けしてる奴、絶対いるはず。
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