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團十郎さん

2013-02-27 19:52:05 | 花の乱(1994年)

辞世の句は「色は空…」 團十郎さん本葬に2500人(産経新聞) - goo ニュース

市川團十郎さんが亡くなったのを知って以来何か書こうと思いつつ気が乗らなくて書けなかった。今もやっぱり心が悲しい。

舞台も素晴らしかったけど、歴史マニアの私としてはやはりNHK大河ドラマ『花の乱』における足利義政が非常に印象深い。どうしても、義政さんが逝ってしまわれたという印象を持ってしまう。『花の乱』を1話ずつじっくり見て何か書こうと思っているのになかなか進まない。1つしかアップしてない

上のニュースによれば、「色は空 空は色との 時なき世へ」が辞世とのこと。やはりそういう感じが心にあり、かつ、体言されていた方だったのでしょうね。だからこそあの義政像(もちろんそれは市川さんの描く像には違いないけれども)を演じるというより体現することができたのだろうなと思う。

第11話。義政は、浄土寺に参詣し、弟である義尋(佐野史郎)に面会する。欲のない義尋の清々とした佇まいに憧憬を抱き、そなたの出家の身と我が公方の身を取り替えてもらいたいのだという。義尋は「お戯れを」と取り合わない。

夕刻時の浄土寺に、えもいわれぬ鼓の音が響き渡る。義政はその見事な鼓の音に誘われて浄土寺の庭を出る・・・。と、ここで団十郎さんが舞う。背景は夕陽。夕陽はこの世とあの世の境目を見失わせるかのように赤々と燃え、漆黒へと人を誘う。

このシーンが頭から離れない。


 

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