「マスコミに載らない海外記事」さんが、The Sakerさんの記事を訳してらした。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-4448.html
Sakerさんはロシア関係の話題で有名なブロガーさん。この方も驚くべき人ですよ、ほんと。ウクライナ危機を通してしみじみ思ったのは、とにかくロシア人は世界中にいて、その人たちのロシア愛の深さが凄いということ。さらに、ただ愛してる~とか頑張れ~とかいう手合いじゃなくて、理性と知恵のある人があっちこちにいた。教育程度が高くて文筆力がある人がいっぱいいる。この1.5年の出来事に関してThe Sakerさんをはじめとした無数のそれら在外ロシア人が果たした役割はとても大きい。
今回紹介されている記事はUnz Reviewというサイトに載ったもの。このサイトはRon Unzさんというジャーナリスト、アクティビストでもありビジネスマンでもある人が立ち上げたもの。パット・ブキャナン氏なんかと同様、あのへんちくりんな二大政党制というひも付きシステムに異議があって、ジャーナルを出したり過去の雑誌のアーカイブスを作ったりに資金を投じていることから考えるとアメリカ合衆国としての歴史性の保持、みたいなスタンスなのかなともみえる。
前から書いてるけど、日本にまったく入ってこないのはこの系統ですよね。共和党の中の反ネオコン派のことであり、それは結果的にみれば、アメリカ言論界異端の系譜とでもいうべき線なんですね。主流メディアの自由度は極端に小さい。
民主党も共和党も、上の方は所詮は大企業とか大金持ちの持ち物なので、両方とも周縁に追い込まれている派がいるわけだけど、民主党の方は戦略的に雇用とか労働環境、貧困対策を通じてそれらの下の方(というか99%側というだけだけど)が紹介される。
だから、日本では、あたかも共和党が戦争派だけで、民主党には良心的な人々がいるのよ、みたいなイメージが固まってしまった。実際には、民主党の方が世界制覇的で、偽善的というか自分たちは善意の覇者であるとマジで思ってる人が多いという意味において、私には狂人度が高いと思えるんだが。
あ、話がそれてしまった。
「マスコミに載らない海外記事」さんの「シリアで、ロシアは実際、一体何をしているのだろう?」については別ファイルにします。
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病むアメリカ、滅びゆく西洋 |
Patrick J. Buchanan,宮崎 哲弥 | |
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超大国の自殺――アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか?―― |
河内隆弥 | |
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