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バンデラ主義を賛美するアメリカ合衆国大統領バイデン

2022-03-02 19:24:24 | WW1&2
アメリカのバイデン大統領が一般教書演説で、当然のことながらロシアを非難したそうだ。そうでなかったらニュースにして、という程度のことだが、それでも興味深いことが起こった。

バイデンが、

プーチンは、キエフを戦車で取り囲めるだろうが、イランの人の心と頭を取り込むことはできない

と言ってる。

 


まぁ普通、取り込めないでしょう(笑)。是非、イラン人の意見を聞きたいものだ。新手のバタフライ理論なのかな。プーチンがキエフを戦車で囲ませるとイラン人の心が動く、みたいな。


だがしかし、これは私の興味関心としては、黙ってはいられない。

つまり、バイデンは、これを否定しているわけでしょ。

 



現在、2014年にオバマやらバイデンが据え付けたウクライナの政権は、スタファン・バンデラというナチ側についた男を賛美する政権なわけです。


もってるのは、ナチスの武装親衛隊のガリチアの部隊、SSガリチアの旗。これを現在のウクライナで掲げているのが2000年代からこっちの、西側が「指導」しているところのウクライナです。

 wiki


これは、別に揶揄ではなく、本人たちが2019年から1日1日をステファン・バンデラ賛美の日に指定したわけですから、この政権の公式のスタンス。

なんだこれは!とブログを書いたのを覚えている。

バンデラを称えるウクライナ&欧州ネオナチ同盟


1941年の、ヒトラー万歳、バンデラ万歳の垂れ幕だそうです。wikiにあった。




それに対して、現実には、ソ連邦の一部であるところのウクライナ地域の多くの住民は、1945年5月9日に正式に終結した、対ナチのソ連の戦いにおいて、明らかに、ソ連の一部として戦い、ナチに勝利したところ。とてつもない被害を出したところ、ドイツ人に攻め込まれ、殺され、占領されていたところ、ソ連が盛り返して、ドイツ人を追い出した人々が多数派であるところ。

キエフ、ハリコフ、オデッサ、クリミアとこの歴史に興味のある人なら誰でも知っている名前の戦いにおいて、ソ連軍が勝って、ナチスが負けて第二次世界大戦が終わり、その勝利者の連合軍が現在の国連の骨格。

ナチスではなくソ連が勝ったから、1945年5月にベルリンでソ連の将軍とイギリスの将軍が並んだ。



ナチスに勝ったのでなかったら、ジューコフ(ソ連)、モンゴメリー(イギリス)、ロコソフスキー(ソ連)は何で並んでるんでしょうか。

そして、アメリカ合衆国はどちらに立つんでしょうか。

何十年も昔のこととはいえ、アメリカ合衆国の大統領がナチ派で、それもわざわざ武力クーデターまで起こして政権を奪取して、ナチ賛美派に政権を取らせたというのは、大事件です




他方、ナチスを破った主体であったソ連の後継国ロシアの首長であるプーチン大統領は、ナチを賛美するような、しかもクーデターで外国人が据え付けたような政権によって運営される国を作るために、あなたがたのお父さんは、おじいさんは戦ったのではない、などという。こっちがノボロジア(東部ウクライナ)のみならず、キエフでも説得力を持ったとして、不思議はない。

仮に、現行のロシアは嫌いだと言う人であっても、それがバンデラ主義者を是認することにはほぼならないだろうと余裕で推論できる。

その状況にあって、バンデラ主義者を担ぐ政権を放置し、放送局を限定し、言論、思考の自由をはく奪し、ロシアが記念する5月9日に、ウクライナが国ごと参加できない、一緒に喜べない状態を作り出すことは、個人に対する侮辱だ。

で、まぁ、今回1日目にロシア軍がウクライナ領に入っていく時に、こんな旗を掲げていた。

この赤いのは、ソ連のビクトリー・バーナー。


これですね。




これはつまり、ナチ以外のウクライナ人は我々の敵ではない、という表明を文字通り表すにはどうしたらいいだろう、そうだこれだ、だったんだろうなぁとか思う。

といっても、別に突如出てきた感じはないでしょう。そもそも毎年5月9日近辺には挙げられているし、そうだ、2014年にもノボロジアのいわゆる親ロシア派が使ってた。やっぱりこれが連帯を示すには一番なんだろうね。


にもかかわらず、アメリカ合衆国大統領バイデン氏の理解では、キエフの住民は、バンデラ賛美の政権を支えていて、彼らはロシア人には心を動かされない、と考えているというのが今日わかった。

そうかもしれないし、そうでないかもしれない。いずれ、落ち着いてからキエフの人たちに聞いてみたらいいだろうと思う。

多分、キエフというのが、本人のつもりでは「安全パイ」なんだろうと思うな。ドンバスを含むノボロジア(概ね下図の青いところ)は、バイデンの好むウクライナではないから。そう、バンデラ派+バイデンは、常に、常に、ウクライナ東部の声を聞かない。存在さえ無視している。そして、そうだからこそ、彼らが死のうが生きようが無視してきた。






大雑把にいって、バイデンが好むウクライナは緑のところ。ここの「宗旨」をみんなに押し付けている。連邦制になったらここは「バンデラ主義共和国」とかになればいいんじゃないか。それならウクライナの多数派にならないから、単に「変わった人たち」みたいにして生き延びられる。歴史的にだいたいそうであったように。

それはウクライナ、ロシアの兄弟が考えればいいこと。

私たちにとって重要なのは、アメリカ合衆国大統領がナチシンパだったことですよ! 8年間ずっと言ってますが、どうしてこんなことをしていいの?とまだ思う。



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9 コメント

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バイデンのナチス信仰告白! (ローレライ)
2022-03-03 04:16:51
アメリカの大統領がナチスの信仰の告白をしてイランをナチ仲間扱いしてラブコールまで送ったスピーチまで口を滑らしてしまっている!
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どなたかご存知ないでしょうか? (地球戦国)
2022-03-03 04:36:12
私のPCではRTを見る事が全くできませんので、お尋ねしたいのです。以前、RTでポーランドに避難する道路で安全が確保されているという内容の、記事を見かけました。その道路名を確認したいのです。ご存知の方おられませんでしょうか?

大切なディプリージャパンさんの投稿ブロックを無断で利用させていただき申し訳ありません。
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ロシア軍に制空権がある証拠の戦車! (ローレライ)
2022-03-03 13:15:29
ロシア軍に制空権がある証拠がロシア戦車のキエフ包囲の行列!アメリカの傘の下のアルカイダの行列と同じこと。
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Shehyni-Medykaでは (ミール)
2022-03-03 14:15:51
地球戦国様

ウクライナからポーランドへ抜ける道でRTに再三登場したのはM-11でウクライナのShehyniとポーランドのMedykaが向かい合っているところです.
ご記憶のものかどうかはわかりませんが,ご参考になればと思います.
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ありがとうございますミール様 (地球戦国)
2022-03-03 22:29:58
M11を確認出来ました。避難勧告を知らずに高層のマンションに取り残された女性。電気途絶え、エレベーターも使えずさらに犬を飼っておられるために公共交通機関にも乗れず避難の道が閉ざされていますとのこと。その方を犬とともに救出する作戦だそうです。乗り合いの白タクがあると言う事で、同じ方向へ向かう人が何人か見つかれば国境に向かい、そこに出迎えに行くという計画の様です。RTが紹介した高速道路と言う事で、知人に参考にと連絡しました。500キロの道のり、無事を祈るのみです。
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もう一歩 (地球戦国)
2022-03-05 19:55:16
ミール様
白タクも見つからず、30キロ程先のローカル鉄道の駅を目指し、外出が許される午前8時を期して歩き始めたそうです。途中運よくトラックの荷台に乗せてもらい駅に着き、またも運よく列車に乗れ200キロの道のりを一昼夜かけての工程と写真付きのメールが最後で、通信が途絶えたそうです。バンデラ地域の危険地帯を無事のり切り、現在はLWIW に居るとの情報。より安全を目指しスロバキアにむかうそうです。現在は一人でなくグループで行動していると、安堵のことです。
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ひとまずはなにより (ミール)
2022-03-06 15:44:14
地球戦国様

スロバキアを目指すということは,LvivからUzhgorodへ向かわれるのでしょうか.ご無事をお祈りします.
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国境に到着 (地球戦国)
2022-03-07 17:02:36
ミール様
赤十字による安全な避難経路も確保されていなかったそうです。どの様な経路で国境に向かわれたかはさっぱり解りません。グループは周囲の人々の情報を参考にポーランドとスロバキアの国境に向かう人々に別れ、スロバキアの国境には無事に到着。ポーランドに向かった人々は途中砲撃に遭い死傷者が、その砲撃はバンデラによるものだったとの情報が飛び交ったとの事。その危険を乗り越えてポーランド国境に着いた方々、身寄りのある方、引き取り人のある方はそれぞれ安全に次の目的地に、反対に高齢者の方々は国境に留まったとの事です。言葉の通じない国へ行く不安、また戦争はもうじき終わり、故郷へ帰れると希望を持っているとの事。国境に避難民の為の暖房の効いた収容設備があるのかは分かりません。犠牲者を出しながらも避難できたこと、安堵です。ありがとうございました。
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ドイツに無事入国 (地球戦国)
2022-03-10 17:39:01
ミール様
追伸です。
昨夕3月9日、犬を連れて避難してきた女性は、ドイツのドイツの北西部に到着。女性は体調を崩し、医者にかかりたいが保険が無いということで、医者に行くことをためらっていました。しかし地域の役所に居住登録を出したと同時に健康保険カードが無料で支給されて安堵しているとの事。そして住居はメルヘン街道にあるような木骨つくりの一軒家、普通は貸別荘として使われている物件で、女性は喜んでいるとの事です。来月子犬が誕生する予定で、多くの支援をすでに得ているとも。この様な温かい支援があるドイツ、裏と表がある事、そのギャップは深いと感じました。
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