大阪とフロリダで家の崩壊が起こった。
大阪の方は家の崩壊というより、上町断層の端っこの崖が崩れたといった状況なのではあるまいか・・・と思った。崖の上にあんなにぴっちり寄せて建ててええんかい、という気もした。被害者がいなくてなにより。
フロリダの方は、なんというか規模がものすごくて、そして、何かこう、何かこう、曰く言い難い状況になってる。
あの現場を見るに、残った棟の部分の人のレスキューも必要だし、その意味でのレスキューならわかるけど、そうでない倒壊部分に関しては、たまたま端っこにうまく着地した人が助かることはあっても(最初の少年などはそうだったんでしょう)、それ以外の人が助かる見込みは、希望は持ちたいとしても、最初からないと断言してもいいのではないのだろうか。
主要メディアが出すのは結構遠写しの映像とか断片の映像が多いけど、ピントのあった写真を見ると絶望感しかない。まさにパンケーキ状に崩落してる。
例えば、ここを見てみればわかる。イギリスのDaily Mail。
■ 原因
どうしてこんなことになったのか。誰しも思うところだし、フロリダのディサンティス知事は、これについて明確な説明が必要だ、特にタイムリーなマナーで、と言っていた。
建物自体が1981年の建物で、どうも大分傷んでいたことは間違いないようではある。錆びついた鉄筋と脆くなったコンクリートを修繕するつもりでいたようだという話もある。
フロリダはシンクホール(地盤陥没)が多数発生することで有名なところなので、そういう線もあるのかなと思ったりもしたが、いやしかし、そもそもマイアミではなくて、マイアミビーチの方なので、当該地は言ってみれば砂地に近いようなところ。そこに大西洋の眺望を売りに巨大なマンション群を建てた。

建物は1981年に建ちました、とさかんに言うけど、ハリケーン常襲地の浜に建ってる築40年と、台地の上の40年じゃ経年変化は全然違うだろうと思う。
■ ファクターか?
そして、そこに、先週、予想外の衝撃が加わっていた可能性がある。
先週金曜日に、米海軍がフロリダ沖100マイル(≒180キロ)で、爆撃されてもこの巨大な空母は大丈夫ですよ、をデモンストレートするために、巨大な爆破実験をして、マグニチュード3.9の地震を起こしました!!と騒いでいた。
US Navy tests aircraft carrier for potential battle encounters with ‘full ship shock trial’ https://t.co/SnPivWuty6 pic.twitter.com/FVEPQiRr1w
— The National (@TheNationalNews) June 21, 2021
沿岸でこの衝撃。
The US Navy is conducting Full Ship Shock Trials on its newest aircraft carrier, the USS Gerald R. Ford, to test the ability of the ship to deal with battle conditions before its full deployment https://t.co/7UfB2KUMxQ pic.twitter.com/27drOyErJ5
— DigitalClusterz (@DigitalClusterz) June 26, 2021
このニュースは、アメリカの主流メディア、イギリス圏のBBCとその子供たちなどが、ほぼ同じニュースを、よだれたらしそうな感じで、非常に嬉しそうに報じていたものなので、非常に多くの人が知っている。おお、我がアメリカは強いぞ、と思うんだろうけど、そんな近いところでそんなことしたら沿岸部に到達するに決まってる、このタイプの衝撃派見て喜ぶ心性が私にはわからない。
主流メディアは全部同じ、米海軍の動画を取り上げている。
これはアメリカCBC。いろんな動画が入ってる。
U.S. Navy sets off giant explosion to test USS Gerald R. Ford aircraft carrier. The blast registered as a 3.9 magnitude earthquake.
これって関係ないの? ねぇ、ないの?といった書き込みがtweetされているのを見て、私も、ああ、と気が付いた。あったな、そういえば、と。
3.9 earthquake Florida あたりで検索すると同様に疑問を持つ人たちがいることがわかる。
現場とマイアミビーチは遠いのよ、関係ないわ、みたいなことを言う人もいるけど、離れていたとしても300キロとか400キロの距離だと思うので、地震波にとっては無問題でしょう。(もっと正確な起爆地点は私には現時点ではわからない)
しかも、自然地震なら地下50キロとか20キロとかいう場所からのスタートなのので、離れていれば、波が円錐形に伝わって、揺れが到着する時には下から、つまり、地面の下の様々な岩盤の性質によって地表面への影響は異なる、みたいな感じで地震が観測されるんだろうと思うけど、今回のは人間が起爆したもの。
水中実験といっても地震として見た場合には、極極極浅い地震ってやつになるでしょう。ということは、横方向の衝撃派が断然優位の地震として伝わるんじゃないですかね。こういうのは、地震がほぼ全く想定されていない建物にとっては、多分、よろしくないのでは?
ほぼ関係ない、というためには起爆の地点とビーチの角度から波の衝撃が地面のみを通過してビーチに到達する際には既に減衰しきっている、みたいな状況であることが確立される必要がある、って感じだろうか。
といったことを思いながら事態の推移を見ているわけですが、これはまぁ、でも、たとえ何か関係があっても、米メディアは沈黙→なかったことになる、なんじゃなかろうか。
多分、実はトランプを狙ったのだとか、マカフィーが関係しているのだといった類の話は、カオス狙いのガセ情報だろうと思う。
あと、できればこの1棟がとりわけボロかった、みたいな調子に持っていくのかなという気もする。だって、砂地のマンションに軒並み等しく衝撃派は及んでいる、とかいうのは不動産業界にとって困るし、不動産業界が困ると金融業界も困るから。
■ オマケ
6月22日は、ナチスがソ連に侵攻した日。ロシアでは悲しみの日として記憶され続けている。
そこで、US/UKのアングロチームは、
6月21日、マグニチュード3.9の地震を起こして、戦争準備はOKだとUSが示し、
6月22日、ウクライナの領海に基地を作るとUKが言い出し、
6月23日、ロシア領海を侵犯して、騒動を作ろとした(と思しき)UK、恥をかく
という行動を取ったわけだ。