金曜の午後、twitterを見てたらソユーズの打ち上げがあるというので見た。
今年はソ連の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行から60周年だというので、特別仕様のガガーリン号であるらし。
1961年4月12日がガガーリンの初の有人宇宙飛行達成の日。
С Байконура стартовал пилотируемый корабль «Ю.А.Гагарин» #СоюзМС18 🚀
— РОСКОСМОС (@roscosmos) April 9, 2021
На орбиту отправился экипаж в составе космонавтов Роскосмоса Олега Новицкого (@novitskiy_iss), Петра Дуброва и астронавта @NASA Марка Ванде Хая (@Astro_Sabot).
Трансляция ➡ https://t.co/b0mrI021s5 pic.twitter.com/cNZcNayNUO
写真でわかるように、画像こそよくなったけど基本的にこのチューリップ型と呼ばれる巨大な鉄塔みたいなのが倒れて、ロケット発射!という恰好は私が子どもの頃からずっとこれ。いったいいつなんだろう、今は、という気もちょっとした。
でも、ソユーズの打ち上げロケットは、60年前からずっとソユーズというシリーズではあるけど、今上げてるのはヴァージョン2.1aで、他の部分も含めて何度も改良してるので見かけほど同じではない。
打ち上げロケットではなく工程として大きな変化は時間か。3時間半で国際宇宙ステーションにドッキング。ほとんど東京・大阪間で家から家へ移動するようなもの。実際、よく考えれば地球上空だから大した距離でもないけど、それにしたって何てお手軽なことになったのだろうかとは思う。
で、この打ち上げには、ロシア2人とアメリカ1人の宇宙飛行士が搭乗。アメとしては、あるいは西側としてはおめでたいとばかりは言えない状況が続いてる。
アメリカは、チャレンジャー、コロンビアと2度衆人環視の中事故を起こしているので、社会の中で深層心理的にトラウマになってるところもあるんじゃないかと時々思う。チャレンジャー(1986年)の事故は私はライブで記憶してないけど、コロンビアの空中分解事故(2003年)は覚えてる。テロなんじゃないかと大騒ぎだった。
そんなこんなはあったけど、現在のところ国際宇宙ステーションに行く宇宙飛行士さんたちは米ロ共に常に仲良しっぽい。そして、宇宙関連業界も、地上の騒ぎ、特に政治家やらジャーナリストらの発言をよそに普通に協力してま~すという態度が色濃いように見える。
ロシアの女性宇宙飛行士のAnna Kikinaさんなんか、アメリカのバービー人形になってる。女性の職業の1つのロールモデルであるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/ad/a824f158828a1feb2c5efc9a77a1bc25.jpg)
■ 極超音速
同じ空でも、だがしかし、軍事となると敵対関係は激烈で、常に大騒ぎをしているわけですが、今週は、米軍の極超音速の実験が失敗しましたというニュースがあった。
極超音速兵器、実験に失敗 米空軍、発射できず
実験が失敗したのは「AGM183A ARRW」と呼ばれる極超音速兵器。米西部カリフォルニア州の空軍基地を離陸したB52戦略爆撃機が沖合で発射を試みたが、できずに基地に戻った。
CNNによると、空軍は数年以内の配備を目指している。
CNNによると、空軍は数年以内の配備を目指している。
ということですが、この試験は、去年2020年12月には、今年から量産開始か、などと書かれていたものだった。
米空軍が年内に極超音速兵器AGM-183Aを試射、来年にも量産開始
現時点で失敗しているということは、今年から量産開始とはなりません、ということなんでしょうね、そりゃ。
ちなみに、この極超音速ミサイルなる代物は、プーチンによれば、
ロシアの極超音速兵器のラインナップがとてつもなく画期的なものだというのは徐々に認められてきているわけだけど、プーチンはエフレモフ(Yefremov)さんが成した功績を、今日の我々にとってそれは、ソ連時代の科学者イゴール・クルチャトフとセルゲイ・コロリョフが成したものに相当する、と言った。
ということなので、去年の米軍ニュースのように簡単に量産できるようになるものとは、ロシア側では見ていなかったものと思えるし、今のところそれはあたってる。
そもそも、仮に今週なんらかの実験に成功したとしても、何度も書いてるけど、米は現在実験中、ロシアは既にブツがあって実戦配備中。ロシアのは、ソ連時代から温めてたものを何年も前からプロトタイプを作って実験して最終的に配備してきてるものだそうなので、ということはソ連がいたらもっと早くにこの展開もあったんですかね。
中国もロシアと同様らしい...。私は個人的にはおっかけてないのであまりよく知らないんだけど。
■ 膨らむ軍事予算
そこで、というべきか、なんであれ、というべきか、バイデン政権の軍事予算は、トランプ政権での上昇にさらに上乗せして、83兆円を要求している模様。
バイデン政権の国防予算約83兆円
【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は9日、2022会計年度(21年10月~22年9月)の予算教書で、国防関連予算として7530億ドル(約82兆6千億円)を議会に要求した。トランプ前政権下で成立した21会計年度に比べ1・7%増えた。国防総省単体の予算としては7150億ドルを要求。
日本の一般会計が100兆円ちょっとなので、日本国の運営に近いようなことを、1つの集団に流し込んでいて、それが止まらない状況。
これを維持するためにも、各地で紛争がないとそりゃ予算のための理由がないもんなぁと誰でも思う。
ますます戦前の日本に似てきた。財閥と軍が外に出っぱなしの状況。そして、軍が金を刷る手段と組んでるところも似てる。つまり、大日本帝国が西側ステルス帝国の前駆体と思ってみていればいいのだな。え?