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アフガンからの完全撤退発表の噂 & ウクライナの緊張

2021-04-14 17:17:19 | 欧州情勢複雑怪奇
ワシントンポストによれば、米のバイデン政権が9月11日までにアフガニスタンからの完全撤退を水曜日(今日)に発表する見通しらしい。


President Biden will withdraw all American troops from Afghanistan over the coming months, people familiar with the plans said, completing the military exit by the 20th anniversary of the Sept. 11, 2001, attacks that first drew the United States into its longest war.

トランプ時代に設定した期限は5月1日で、それを守れそうにない状況なので、これもまた目くらましなのかと思わないでもないけど、とりあえず注目。

いずれにしても、いてどうするよ、という状況は変わらない。



他方、ウクライナ方面では、ゼレンスキー政権が、ほとんど宣戦布告みたいなことを言い出したのが3月末。

バイデンのウクライナ工作を非難するロン・ポール


バイデンはもとより、クーデターの首班であるし、そいつが戻ってきて、今年2月に、クリミアはウクライナのものだ、アメリカはあきらめなーい、とか宣言しているので、これもまた対ロシアの宣戦布告と呼んでもまったく問題ない。

そこで、ロシアとしては構えないわけにはいかないので、軍をいじりはじめた。すると、ウクライナの側が急速にわらわらになっていってるというのが過去10日ぐらいの大まかな見通し。

とはいえ、またまた米軍さんは黒海に行くそうなので緊張は高い状態。

Russia Warns US Warships To Stay Far Away From Crimea "For Their Own Good" 


昨日は、American Conservativeに、ちゃんとした軍歴のある人が現況を見て、ウクライナで米+NATOがロシアと戦争する成り行きになっていることを書き、バイデン政権の中には、これにノーを言える人がいるように思えないことを書いていた。

結論として、基本的に、あの場所でウクライナを支援するといってNATOが介入していくとして、ロシアの装備に対応できる戦力はないのが現状、つまり、勝てないことをfactsとして示してる。これは勇気のある言明だと思った。

Facing The Facts Of War With Russia

zerohedgeにも出ていたので読んだ人の数は結構多いはず。

そして、これらのことを理解できる人たちの結論もだいたい固まってると思う。彼らが恐れているのはロシアではなく、バイデン政権の中に入り込んでいる、交戦となってからどうなるのかをまったく理解できない、いわゆる、ネオコン&ネオリベ集団だ、というところ。ロバート・ケイガンあたりとか今でも息巻いてあっちこっちで影響を及ぼしているからこの懸念はまったく正常。

局地戦で負けるんだったら、あっちもこっちも手をつけて大戦争にすればアメリカは勝てるわ、だって、同盟国いっぱいあるし、みたいになっていくことも恐れてると思う。


そんな中、火曜日に、プーチンとバイデンは電話会談した模様。

クレムリンによればバイデンはそう遠くない時期に高レベルで対面して会うことの可能性を検討したらどうだろうかと示唆した、とある。

MOSCOW, April 13. /TASS/. US President Joe Biden in a phone call with his Russian counterpart Vladimir Putin suggested considering a possible highest-level personal meeting in the foreseeable future, the Kremlin press service reported Tuesday following the conversation between the leaders. 


そこまでの間に、利害関係者の動向とか調整していけるのか、ってのが問題だとも思うけど、でもまぁアメリカの中にも冷静な人がいて、一拍置かせてバイデン爺に電話させたって感じではなかろうか。

思うに、世の中すべての人があのネオコン/ネオリベ集団の味方ではないので、西側の各国にも、何かもう、このままでいいわけない、ブレークスルーが必要だと思ってる人が秘かに多数いることは間違いないでしょう。

このままネオコン/ネオリベ集団にナラティブ(ストーリー展開)をまかせていたら、勝手に「本土決戦」に至る道を作られそうな具合だから。

この集団は京都学派のようなものだな、と思ってればいいね(笑)。



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2 コメント

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アメリカは敵対者 (石井)
2021-04-15 19:29:02
一昨日、ロシア外務省リャプコフの会見で、「アメリカは敵対者だ」との発言がありました。プーチンもラブロフも、アメリカ、西側の国を呼ぶ場合、いつも枕詞として「我々のパートナー」と表現していました。「敵対者」と訳しましたが、正確に言うと「反対の意見立場の者」という感じで、「敵」というまでの強い意味にはならないと思います。それにしても、今までの表現を完全に変えてきた訳で、多くの人には「ロシアの立場が明確になった」と好意的に受け止められているようです。

ラブロフの発言「我々の見るところ、主な問題はワシントンがソ連崩壊後の1990年代初頭に打ち立てられた全地球支配を維持するという無理筋の方針をどうしても捨てられないことにある。今日ではこのような政治は完全に逆効果なことは誰の目にも明らかだ。加えて現在、より公正で、より民主的で、従って、より安定した多極型世界秩序が形成されるというプロセスが強まっているのではないか。」

先週、ドンバスで5歳の男の子がウクライナ軍のドローン攻撃で自宅内で死亡するという痛ましい「事件」がありました。ウクライナでは、これをフェイクだと報じているようです。ドンバス内戦が始まって既に7年。この子は平和な世界を知らずに亡くなった訳で何とも言葉もありません。ドンバスの戦争犠牲者は約5千人ですが、戦闘員の死亡は1割で9割は年寄り女子供らしいです。腐ったウクライナの軍隊は、まともにドンバスの民兵と闘う能力も無いようで、民間人を脅し追い出す作戦を取っています。卑劣にも程があります。その卑劣さを支えているのがアメリカな訳で、その腐った歴史がひとりでも多くの人に知られることを願っています。
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adversary (ブログ主)
2021-04-15 19:49:52
石井さん

パートナーからadversary(反対当事者)に変更したというのは、3月初旬ぐらいからではなかったかと思います。

いずれにしても、長年の慣習を変えてきていることには覚悟と準備があるのだろうと思います。

ウクライナの馬鹿兵隊については、もう考えるのも嫌なほど酷い。ああいうのは軍というより愚連隊ですね。

まぁテロリストを仕掛けてシリアを乗っ取ろうとした人たちの「仕事」ですからそうなるものと思います。

今後、ガリチア主体のウクライナをロシアは必要としていないし、自分たちが保護すべきものとも思ってない、他方、EU/USはそんなもの持ってどうするんだ、という点がますます明白になるでしょう。

ブレジンスキーが、勝手に、ロシアはウクライナ全部を欲しいはずだ、と思い込んで仕掛けたこの「仕事」、最後はバンデラ(ウクライナ)&ウィロビー(極東)に繋がる壮大な基地外グループがあらわになる可能性を秘めていると思います。
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