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トランプがゲチスバーグでスピーチをしていた

2016-10-23 23:08:09 | 太平洋情勢乱雑怪奇

10月22日土曜日にトランプがゲチスバーグでスピーチをしていた。

FULL EVENT: Donald Trump Foreign Policy Speech In Gettysburg, PA (10/22/2016) First 100 Day Plan

 

その中でトランプは、自分が政権を取ったら最初の100日でこれをやるというリストのようなものを話している。

この人って頭がいい人なんだよなと前から思っているのは、スピーチの中の大事なパートでは、様々なことをビジネス提案みたいに整理して、別にあんちょこを読み上げるような無様なことをせずに適宜要領よく話せるのね。まぁビジネスで成功した人なんですよ、ほんと。

で、それ以外のパートでおふざけに近いようなこととか、極端で過激な語を使ってある種の話の「つかみ」にするとそれをメディアが拾って広めるというのが、まぁ過去1年の仕様ですね。

それはともかく、その中の項目を聞いていて思ったのは、選挙の不正の可能性を述べ、次に100日プランでものすごくすっきりとした過激な項目を並べているということは、もはや選挙は不正で決まりだと悟ってるということかな、と。

しかし、この方向性を自分も止めないし、みんなも止めないだろうと俺は知ってる、なぜならここはアメリカだからという宣言なのか、とかとか思った。それが南北戦争の激戦地ゲチスバーグでスピーチをするということなのかな、と。

最初にやるといってる6項目。

  1. "A Constitutional Amendment to impose term limits on all members of Congress."
  2. "A hiring freeze on all federal employees."
  3. "A requirement that for every new federal regulation, 2 existing regulations must be eliminated."
  4. "A 5-year ban on White House and Congressional officials becoming lobbyists after they leave government."
  5. "A lifetime ban on White House officials lobbying on behalf of a foreign government."
  6. "A complete ban on foreign lobbyists raising money for American elections."

 

1. 憲法を改正して国会議員に任期制限を設ける

2. 連邦職員の雇用を凍結する

4. ホワイトハウスと議会のオフィシャルに、政府を退いた後ロビイストになるのを5年間禁止する

5. ホワイトハウスのオフィシャルが、外国政府に代ってロビーするのを禁じる

6. 米国の選挙に対する外国ロビイストの資金を完全に禁止

 

と、オフィシャルというのは、議会のオフィシャルは議員のことなんだろうけど、ホワイトハウスのオフィシャルってのはどこまで入るのかよくわからない。大統領、副大統領? あと誰? でもまぁ意図はわかる。

連邦職員凍結ってのは、実は大量にいる様々な機関の蓋を開ける、って意味だろうね。CIAだのNSAだのも連邦機関だよね。

で、3はよくわからない、謎のような文だと思うが、ひょっとして・・・恐ろしい話ではなかろうかとちょっと思ったりもする。そのうち誰かが言い出すのを待つ。

全体として、明らかに行政府やら議会が誰のために働いているのかわからなくなってる現状を作り変えると言ってる。

まぁ、現在、ホワイトハウスと金融機関、シンクタンク、外国政府を出たり入ったりしてる人たちが大量にのさばってるのがむしろアメリカの常態と化しているわけで、これを直すといったら、そりゃこのへんの人たちがヒラリー支持に回るに決まってるとは言えるんだよね。

そういえば、民主党政権が出来た選挙の時のポッポさんもそんなことを言っていて、行政府の人たち、すなわち官僚たちが首相鳩山ではない何かに忠誠を誓っていたと鳩山氏が後に言う行動に出たのだったなぁと思い出す。

で、そのヒラリーについて。

・ヒラリーは、出馬を排除されるべきだった。しかしFBIと司法省が彼女の犯罪をカバーアップした

・ヒラリーは私に対抗しているのではなく、変化に対抗してる

と、身もふたもない。

こうだし。

トランプ:「あんたは捕まるんだよ」

 

そういうわけで、恐いといえば怖いが、ゲチスバーグでやっていることといい、フォーカスとしては、アメリカ共和国をもう一度アメリカ共和国にするという意味なのだろう。そして、ふと気がつけば、この趣旨が、例えば10年前と比較して、そして1年前と比較して徐々に浸透してきたな、とも思う。


 

アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!
山田 正彦
サイゾー

 

 

公共貨幣
山口 薫
東洋経済新報社

 


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2 コメント

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『アメリカ再独立の激』 (ローレライ)
2016-10-24 06:48:11
ゲチスバーグで『アメリカ再独立の激』を飛ばすのは判る人には判る『パフォーマンス』で中国人が『泰山で封禅』するようなこと。
返信する
ほとんど革命 (ブログ主)
2016-10-24 12:31:00
どもども、ローレライさん、

そうなんですよ。これは革命だってことですよね。乗っ取られた体制をひっくり返すのだとしても。

興味深いのは、上の演説があったことは否定できないCNNが、中味に触れず、エッチ路線のことで記事を書いていた。

トランプ氏、わいせつ被害主張の女性を「全員訴える」
http://www.cnn.co.jp/usa/35090955.html
2016.10.23 Sun posted at 11:42 JST

いずれこの日のことを思い出すかもしれないと思って貼っておきます。
返信する

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