日本時間の今朝がたに、トランプとプーチンが話し合ったというニュースが来た。1.5時間ほど話したという。トランプはいつもの調子で適当なことを言い出すんじゃないかと思ったのかクレムリンはかなり速攻でうちの方からの内容はこれです、という記事を出していた。
Telephone conversation with US President Donald Trump
http://en.kremlin.ru/events/president/news/60469
とか思っていたら、今日は北朝鮮が短距離ミサイルを発射したという話。
なんなんでしょうね。
トランプとプーチンの電話会談は、多分、昨日までのベネズエラクーデターの失敗があまりにも馬鹿げていて、アメリカ国内も呆然と見つめるの巻となっていたことを受けて、目先を変えようとトランプ政権がプーチンに電話してみた、って話かなと思ったりはした。
昨日の櫻井ジャーナルさんの記事のタイトルが
ベネズエラでも有力メディアの流すフェイク・ニュースが物笑いの種になっている
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905030000/
とあったけど、まさにそういう感じ。
ただ、アメリカは超党派でタカ派というか馬鹿派になっているので、主要紙はなんとかして、目先を変えようとして本当は成功するはずだったのにロシアが~みたいなことを書く。が、それはもうフロリダあたりのタカ派のキューバ系アメリカ人とかベネズエラから逃げ出してきた人たちとか以外には信じられていない。もうしらねーって感じね。
トランプをなんとか支持しようとしているパット・ブキャナンと彼が主筆を務める Amerian Conservativesあたりでも、もうこの政権の強硬姿勢にいろいろ理由を付けるのは寛大すぎる、これは妄想だ、とかいう記事が出る始末。
強硬姿勢を取って経済制裁して、経済を破壊して、一般人を困らせて、そいつらに現在の政権を倒せと教唆するその作戦は、一体全体成功するのかよ、また、仮にそうなったとして、そこの政権が落ち着く保証はないだろ、そして副作用として難民が発生する。結局何もいいことはない。こんな馬鹿なことは止めろ、という声がいわゆる保守派、右派界隈から出てきて止まらない。
また、右派ではない方向からは、マックス・ブルーメンソールがムジャヒディーン以来のアメリカの糞なアフガニスタン、中東作戦について相当網羅的な本を今月出した。
昨日はブルーメンソールがロシアRTのリー・キャンプのコーナーに出ていた。ブルーメンソールもキャンプも両方とも、まったくのアメリカ人。
‘Trump is protecting Al-Qaeda franchise’: Max Blumenthal & Lee Camp shred US foreign policy (VIDEO)
https://www.rt.com/usa/458285-blumenthal-trump-alqaeda-franchise/
タイトルにあるように、トランプはイドリブを動かす気はないんだから、実際問題アルカイダのフランチャイズを庇うもう一人の大統領になりました、というのは本当。
なので、こっち側の、トランプ真理教に入ってないアメリカ人はオバマ時代もトランプ時代も関係なく、アルカイダ、ISを作り出したアメリカの壮絶な極道作戦をほじくっている。
知れば知るほど、その極悪ぶりに呆れるしかないようなお話。
他方、トルコのS-400&F-35問題は相変わらず揉めている。S-400を買うならお前にはF-35は売らない、製造プログラムにも加えさせないというのがペンタゴンの姿勢。
そこにふと、ロシア側はSu-57を売ることもあり得るみたいなことを言い出した。ほんとかよ?と思うもののないとは確かに言えないよな、といったところ。ついでにいえばS-500も出てきていて、トルコはこっちにも興味を示しているという説もある。
Russia ‘ready to cooperate’ to sell Turkey Su-57 fighter jets: Official
https://www.presstv.com/Detail/2019/05/03/595009/Russia-Turkey-Su57-fighter-jets
で、いろいろなものが動くけど、アメリカの金融支配への強い意思は変わらず、最近は中国の銀行に圧力をかけているという報道が出てきている。イラン、ベネズエラはもちろん、ロシア企業との取引を妨害するという作戦。
また、北朝鮮との取引記録を出せとアメリカの議会が中国の銀行に求める、といった取り組みも起こってる。
Prosecutors Sought Chinese Bank Records in North Korea Probe
そうかと思えば中国の銀行はドルが枯渇しているとかいう記事まであった。枯渇しないでしょう。短期的にしたとしても膨大なドル建て債券があるんだから、中国政府が売ればドルは確保できるでしょうに、と誰だって思うわけだがそんな記事もある。
ロシア、イラン、北朝鮮、ベネズエラに難癖をつけて、事件を起こして、それをまた更なる制裁のネタにしていっているので、今更もう多少制裁が増えたところで何がどうなるものでもないのではないのか、とも思う。
軍事で脅かして、事件化して、さも世界の安全保障の脅威だと煽って、実質的には金融制裁で各国の経済を破壊する、
これがアメリカのモデル。
これで勝てる、必ず勝てると思っているようなのだが、勝つ前にその前のめりの姿勢の故に、アメリカの経済に問題が出てるだろうというのも実は問題。この膨大な借金体制を維持しないとならないから。
そこで、MMTなる借金は永遠に可能だ理論が出て来るわけですが、これは目先は上手く行くように見えるけど、成功には条件がありますね。金利の高騰が永遠にないこととか、全プレーヤーが代替手段を持たないこと、みたいなあたりか。
リフレ派が金融緩和にくいついたみたいに急速にこれは理論的に正しいのだとかいう言が走り回ってますが、もし正常な財務規律を保持できるのならこんなことは考え出さないわけです。つまり、イノベーションというよりやけっぱち。
結局、中露が中心となったユーラシア経済連合+一帯一路の構想を、どうしても破壊しようとしているというのがまぁオバマ、トランプの路線なんでしょう。
しかし、どうあれ俺たちは進みますとユーラシア側は落ち着いている。
(一帯一路フォーラムの写真)
というわけで、
軍事・金融・心理のハイブリッドウォーらしいわけだけど、なにか、アメリカの外側も内側が非常に冷めていっているような気がする。笛吹けど踊らず、みたいな。
■ 倒錯
どうしてこうなるのかというと、結局、金融支配というのはナチュラルでも本質的なものでもないからでしょう。
人がいて、交易があって、それを支援するものとして金融がある。この順番は崩せない。
ところがアメ(または西側)の世界観では、だんだんと、金融があるから交易があって、人は死ぬ奴は死ぬ、みたいなことになってる。倒錯ですね。
これが続くとしたら、交易と人の部分がある程度満足できる形になっている場合のみでしょう。冷戦時代なんかは先進国も開発途上国も、みんなが開発して、発展すればいいんだという漠とした前向きの姿勢が顕著だったので、水面下に倒錯システムがあっても、まぁこれでもいいかと思えたんじゃないですかね。
ところが、その後半からジハード主義者をアジアの中心部にまき散らして、人殺ししながら支配をしようとし、それが止められなくなってる。
今では凶暴なシステムを維持するために、各国の貿易体制を妨害している。近隣の国が近隣の国から資源を融通しあうことをアメの都合で妨害されている。おそろしく不自由な世界が現在世界。
自由なのはアメリカ一国といってもいいが、その内部はまた不自由な人々であふれている。
ということなので、まぁその、長持ちしそうな感じはなく、そして、ドラマチックな解決もないでしょう。
次第次第にユーラシアに中心が移る、ただそれだけ。