信じられないことにまだTPPがそこらに漂っている。
この国はどこか狂っている。米国でTPP批准がありえないのに、強行採決も模索する日本政府
http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1094569
と孫崎さんが書いてらっしゃる。
日本政府の中には、
「大統領選までに衆院を通過させ、日本が承認する見通しを付ける」
と語る政府筋の人がいるらしい。これってもう、アメリカ人があっち向いているのに、私はあなたに収奪してもらうって決めたの、決めたの、収奪して~と言い散らかしているバカ女みたいな感じ? もうねぇ、なんかもうとてもへんだと私も思う。
TPPってそんなにいろいろ難しく説明するから多くの人がわからなくなるんじゃないかという気もする。
一言でいえば、政府支配の国から多国籍大企業・資本家グループが支配する国に変えること、だと思うんですけど。で、その一端は既に現れていますね。それはコーポレート・メディアの言論支配です。何人が書いたのかも、何を目的として書かれたのかもわからない記事を私たちは日常的に読まされていて、自分たちにとっての課題を見失っている(だから解決策など夢のまた夢)。これが、行政、司法の分野にも来る、ってことがTPPと思えば良いのでは?
一方、ドイツでは、
米EUのTTIP交渉、事実上決裂=独経済相
http://jp.reuters.com/article/eu-usa-ttip-germany-idJPKCN11400M
国営テレビZDFで28日に放映されるインタビューによると、経済相は「米国との交渉は事実上、決裂した。われわれ欧州側が米国の要求を受け入れたくないからだ」とし、「その部分で進展していない」と述べた。
だそうだ。
ドイツの場合は、たとえこの人がこう言ってもメルケル派がひっくり返す可能性があるので全部信じるのは危険なんだけど、一応流れ的には、あるいはドイツ国民の賛否から言えばこの感じは多数派だと思う。
フランスはもっと前から、交渉には懐疑的→乗れないぜ、ってな態度を突き付けているので、これでドイツ、フランスというEUの大国が揃って反TTIPになった。少なくとも目に見える形になった。
で、孫崎さんは政府がおかしいと書いてらっしゃるけど、日本の場合国民からの強い反対が目に見えていないので、表面をなぞれば、(恐ろしいことに)安倍ジャパン政権は国民の意思とそう離れていないことになる。
もちろんこれは主要メディアによる詐欺、騙し、脅しによる産物なんだけど、事情は欧州各国、およびアメリカでも同じわけで、それにもかかわらず彼らは反TTIPという国民の合意をある程度打ち出せたが、日本はそれをなし得なかった、とも言える。
このへんがなぁ。日本の課題ですね、ほんと。
とりあえず、このへんの本を読みましょう、とか言ってもまぁ空しいといえば空しいんだよね。主要メディアが問題だ、問題だと騒がないとピンと来ないのが日本人だから。これじゃいかんのですが、でもそうそうなのよね。
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アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった! |
山田 正彦 | |
サイゾー |
なんの足しにもなりませんが、今日は「マスコミに載らない海外記事」さんが、TPP関連の記事をたくさんリストアップされていたので、リンクさせていただくことにします。
トランプ 対 ヒラリー: 最終弁論
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-9a55.html
特区作ってそこに居座って業務はアジア・太平洋全域対象って感じ。日本の一般人はなんてか、ローカルの原住民化されるって話じゃないんでしょうか。
NYTは第二次世界大戦に勝利した際、
「これで中国の前にある邪魔な障害物を排除した!」と報道したんです。
そもそもペリーが日本に寄港したのも中国への通りすがりです。
アメリカは清朝の時代からずーっと中国を狙っています。
おっしゃる通りです。
ただそれは、当時は中国が落ちていないかった、一方インドは既に抱え込んでいた、という状況における中国ゲット願望でしょう。
要するに、全部自分たちのシステムに入れたい。
日本に関しては、TPP等を使った彼らの究極の目標は日本人の無効化でしょう。日本が持ってるコンテンツ、金、アジアにおけるある種の信用、ポジションを全部自分のものとして使いたい、ということ。