総理が殺されたことの副次効果として、統一教会が反社団体だということが再び表面化したことはよかった。
単なる反社団体を野放しにした結果として、あられもない姿が見えているという点では、ユーラシアの西の方の、ナチ残党による蛮行と同じ。その間には、アルカイダとその変奏(ISなど)があった。
ということで、総理がどうやって殺されたのかわからないけど、もしここに意図が神様以外にあるとしたら、安部体制を終わりにして極東のフェーズを変える、ということなんじゃなかろうかと思ってみたりする。
西側はウクライナという場でロシアに負けた。極東で中国に同じことをされたらどうしよう、ってことじゃないのかしら。
ウクライナはロシアが戦争を始めたってことになってるけど、戦争を決意して準備したのは西側。拾ったのはロシア。そしてロシアが拾ったことを、ひっかかった~とか言ってた人が3月、4月にいたわけですが、どんな目ん玉を持った人なんだろう、って感じがする。
極東も構図は一緒。違うのは、極東の方がもっとdecisive(決定的)なことになりかねない。それは中国が強いからというだけではなくて、極東は陸上のバトルグラウンドじゃなくて海、空が中心になるでしょ。そうすると、いきなり米空母3隻沈みました、みたいなことが簡単に起こり得る。
その後にいくら中国の沿岸部を叩いてみても、空母撃沈とか第七艦隊の機能不全が見えちゃたらそのインパクトを覆せないでしょ。
ウクライナでは3月にキンジャールが撃たれたあたりで、もう西側が持ってるもので現状をひっくり返すことは不可能ですと判断するのがプロの軍人というものでしょう。
しかし、NATOはプロの軍人じゃなくて、プロのテロリスト支援隊なので、次から次から、軍の装備を目的とするのではなく、民間人をターゲットにすることを目的に装備を送り付けてウクライナの中でロシア人とウクライナ人(広義にいえば、いずれにしてもスラブ系)が死ぬ状況を作って、それを甘美な思いで眺めるという基地外沙汰が起きている。
これを極東でやろうとしても台湾は小さすぎる。
というか、極東におけるウクライナ対等物は、台湾ではなくて朝鮮半島北部なのではなかろうか。要するに、概ね満州。
多分、日本と韓国の中には、朝鮮戦争以来ずっと、朝鮮北部をゲットしてロシアと対峙してロシアを崩すという、「シベリア出兵」以来の願望がずっと捨て去られずに共有されているコミュニティーがあるんじゃないのか。
満州持ったら強いのだという思い込みとはつまり、「東欧を制する者が世界を制する」とかいうマッキンダーの理論(という名の思い込み)の極東版なんじゃなかろうかと思ってみたりする。
東欧を制するものが云々の理論は、今般ロシアが南面してむしろ東欧を捨てたので、世界制覇理論の理屈としては成り立たなくなった。
(むしろ、東欧をロシアと仲良しにさせておくことが西欧州の半島化を防ぐためには重要だ、というのが適切ではなかろうか?)
■ ウクライナと北朝鮮
極東の方は、北朝鮮が単体で強くなり、かつ、ロシア、中国との間で争ってるとか、福音派を通してなんとかしてアメリカと協力したいという派閥が強い、みたいな話にはなってない。
最近の状況では、北朝鮮はドンバスの共和国を承認した。ロシア、シリアに続く3か国目。
北朝鮮が親ロ派独立承認 実効支配のドンバス2地域
結果として、ウクライナが北朝鮮と断交した模様。
その前、7月1日には、北朝鮮のもろもろのミサイルの技術的な出元はウクライナです、という結構なボリュームの記事がRTに出てた。概ねみんな感づいていたことがロシアの諜報機関からの情報を含めて縷々述べられていた。いうまでもなく、特に重要なのがエンジン。
といっても、1991年以降のウクライナの政権がわかっててやっていたというのではなく、ウクライナの統治がばらばらになっている中に、北朝鮮の技術系インテリジェンスが入り込んで、買収したり盗んだりといったことをやって、その上さらに、ウクライナで職にあぶれた超重要なソ連の技術者たちが安価に流出して、それが北朝鮮他の国々に流れたという構図らしい。中国もまったくこの流れの中にいる。
Nuclear family: How Ukraine helped North Korea develop the world's deadliest weapons
ここらへんは、ロシアからの、あんたたちの行動は見えてます、という何らかのウォーニングっぽい気もした。今までだって知ってただろうにここでまとめてきたことには何かの意味があるのでしょう。その後ドンバス承認が来たので、正式に北はウクライナから足抜けということなのかもしれない。わからない。
思えば、オウム問題もこの構造の中にありそうだなとも思える。あれはソ連の軍装備の問題だったと見えたし、それに気づいたロシア連邦の内部が調査を始めようとしたら、エリチン2期目が来てワヤになった。その選挙はCIAと国務省ががっちり支援した(と元CIAの人が証言してる)。詳しいことは今も謎。
だけど1つはっきりわかるのは、日本国民を含む西側諸国民は、気が違ったようにソ連を倒した、ソ連を倒したと騒いでいたが、その混乱の結果として、西側諸国民にとって強くなってほしくないとこが盛大に強くなっていた、ということ。
この皮肉、どうするの? って、もうどうしようもない。
もう20数年以上も前、最初の語学留学から帰ってきた娘が、「中国人は日本がまた侵略してくるかもと思っているみたい」と言いました。私は何言ってるのかしらと思い、「中国人に日本に来てもらいたい。こんなだらけた国を見たら安心するから」と答えたのですが。
オウムも結局、謎のままですね。坂本弁護士が「オウムの秘密が分かった」と言われていたらしいが、その直後殺害された。
この地図良いですね。夢がありますね。日本は関係ないけれど。
こちらのブログを読むようになってから、小さい子供用の地球儀を買って、時々眺めています。
対比可能なものは、
ガリチアと南朝鮮だと思うな。
両方とも付近だけでなくアメリカに逆浸透していって、エライことになってる。
これを振り払えるのだろうか・・・
ソビエト連邦も灯台下暗しであった!