1か月間仮想戦記を書いてきた西側メディアは、この先どうつじつま合わせをするのだろう?
しかしそれどころか、バイデンは、プーチンは権力に就いていることはできない(cannot remain in power)と発言して、さらに頑固に挑戦的であるらしい。
バイデン氏「プーチン氏は権力に居座ってはならない」
ホワイトハウス、「体制転換求めず」と釈明
日経では、「体制転換求めず」などという戯言をわざわざ付言しているけど、アメリカはロシアを崩そうとこの15年間奮闘してきた。そして失敗し続けた。
結果的に自分ちの国力を落として評判を落として、もはや取り返しのつかないとことまで来た。だから、こうなったらプーチンを暗殺しろ、とかいう発言が出る。しかし、ここでもまだ馬鹿なのは、じゃあプーチンがいなかったらロシアはエリチン時代に戻るのか?
あの優秀な官僚さんたちは膝を屈するとでもいうのか?という話だし、もっとプラクティカルには、それでもキンジャールは存在する。世界最強の防衛設備も存在する。
NATO東方拡大を止めますとどうしても言えずにここまで来た。そして、その結果はこの1カ月ではっきり見えた。
それは、ポーランド、ハンガリー、ウクライナなどをミサイル基地にしてロシアの心臓を打ち砕く!、モスクワまで5分だ!!とかいう構想を追求した結果、アメリカ国民の生命財産はかつてないほど危険にさらされました、という結果となったことをアメリカ国民に知らせたくないからではなかろうか?
時々、アメリカがそう出るならロシアはキューバやベネズエラにミサイルを設置しろ、とかいう人がいるわけですが、問題は、その必要すらない、という状況だと思う。
時々、アメリカがそう出るならロシアはキューバやベネズエラにミサイルを設置しろ、とかいう人がいるわけですが、問題は、その必要すらない、という状況だと思う。
NATO東方拡大の結果としてのツィルコン体制
ホントになったなぁって感じ。
そして、先週の非友好国にはルーブル建てでしかガスを売りません発言を誰も覆せない。コモディティーの雄であるロシアが元気で強いということの意味はホントに大きい。
仮想戦記書いてみたところでどうしようもないんです。どうしようもあったのは今年の1月から2月で、そのへんで盛大に、軽やかに、
米、ロシアのNATO不拡大提案を拒否
https://nordot.app/859162230004252672?c=39550187727945729
https://nordot.app/859162230004252672?c=39550187727945729
と言った。これは、ウクライナを場としてしかけた対ロシアの戦争は続行するぞという宣言なわけですが、本人たちにどれぐらいの目算があって言ったものか、今となっては謎としかいいようがない。
■ 極東
それを受けて、日本では力による現状変更はまかりならん、といった言い方が流行っているようだけど、そもそも、外国勢力による暴力クーデターは力による現状変更ではないのだろうか?
2014年のクーデターがあったればこそ、野党勢力が禁止・弾圧され、外国勢力の武器弾薬を貯めこみ、生化学研究センターを作り、基地を作ることが可能になった。特に、ロシア/ソ連時代から続いていた軍の編成を変えて、将官クラスを変えて、その上で、ナチ勢力が普通に軍組織の一部に入り込んだことは大きな出来事。
この変化がなければ、ドンバス地区を虐殺して楽しむ風を許容することにはならなかったでしょう。そもそも、2014年のクーデターがなければドネツク、ルガンスクが独立すると言い出すこともなかったわけだが。
ということで、自己都合で作ったストーリーに即して批判しても、なんの効果もない。そして、そういうストーリーに基づいて地政学的事態に対応しようというのは、実にまったく怪我のもとだと思う。
岸田首相、現状変更「東アジアで許さぬ」 防大卒業式で危機感訴え
これって、台湾問題のことだと思うわけだけど、台湾問題って、畢竟、アメリカの不手際問題なわけですよ。1949年にあきらめらなかったことを引っ張った結果として、弱くなってから対応する羽目に陥っている。
また、西でバンデラ主義者がついに負けたことを慎重に把握すべきでしょう。アメリカ覇権を作る過程で生かした馬鹿な勢力が駆逐されていくっていう話ですから。これが東にアプライされる時どうなるんだろう、という視点から考えた方がいい。岸ポンの言ってることは、昨日と同じ体制で明日も対応できるという設計。上手くいかないと私は思う。
■ オマケ
ここ数年の間に、まずこのへんからなんとかしたかったなぁと遠い目。
第二次世界大戦の成り行きを知らない唯一の当事国
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/259ca3a33819515a3e9f651938a1b0aa
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/259ca3a33819515a3e9f651938a1b0aa
アメリカが「許した」731部隊とナチ残党
平和交渉が成立したら、多くの真実が噴火して、日本人も目覚める(希望的観測)
そうだといいなと思いますが、いやしかし、ここまで馬鹿なことを作り上げた「嘘つき帝国」こと西側エリート層がそう簡単にあきらめるとは思えない、というのが問題でしょう。
「元ウクライナ治安局諜報員、ネオナチの実態を暴露」
https://quietsphere.info/exposing-ukrainian-neo-nazis/
https://www.youtube.com/watch?v=MrSTyzIX6mY
彼の話では、未解放地域(ロシアにとって)では、ウクライナメディアによる「大勝利」報道により、これを人々は信じているようです。実際は、民間人犠牲者を出さないというロシアの方針で「慎重な」地上戦が行われているだけですが、これが「ロシア大苦戦」となる。しかし、着実に「解放地域」を広げていて、キエフ、オデッサの破壊を防ぐ意味でも、早期のキエフ側の無条件降伏を期待している段階だと僕は見ています。
西側とは、こういう世界だったのですね。あれだけ侵略戦争ばかりやっていた国々だから当然と言えば当然ですが。心の底から思い知りました。
イルペンについて幾ら調べてみても,ロシア軍が取ったというのが出てきません.ならば奪還も何もないだろうと思っておりましたので,納得が行きました.
それにしてもロシア語番のウィキペディアは橋をロシア軍が爆破したとか,住民を砲撃して殺したとか,フェイクで充ちています.なりふり構わぬフェイクの投下は西側がそれだけ追い込まれていることの証でしょうか.
ところで,あまり伝えられていないと思われますが,ドニエプルからクリミアに水を運ぶ北クリミア運河が 8 年振りに完全に水で満たされ,クリミアの水問題が根本的に解決しました。
ヘルソン解放後,ネオナチが運河を塞き止めるために作ったダムを爆破するところまではかなり早く行われましたが,8年間使われずにいた管理設備の補修と調整に時間がかかったようです.
やはりヘルソンを解放したのは大きいですね.